おおつきさちこ&弘中栄美「ふたり展」
※アーカイヴとして10/14に記す。
2019年7月17日(水)〜2019年8月(土)
Galleryイーディ初の展示「ふたり展/Couleur Clair(クルールクレール)」
大槻さんは本職はグラフィックデザイナーだけど、写真も精力的にやってらして、
わたしは大槻さんには神楽坂10'colors[ワインBar]時代からお世話になり、
今年3月の地元での講演会&写真集撮影にも来ていただいた。
イーディを始めた時から2Fを何か「未完芸術のための」「実験劇場」にしたいって気持ちが大きくあって、
この場合の「未完芸術」というのは「素人」とか「セミプロ」とかそういう意味合いでなく「飽くなき探求をしていく際に、他の場所ではちょっとニッチすぎではないかと思われる表現」という意味。例えば「小劇場借りてやるほどじゃない」「劇場借りるとこう展開しないといけない」でも、”屋根裏部屋で一晩なら”可能と思える芝居とかそんなやつ。
自分は演劇出身だからすぐ芝居とか音楽をイメージしていたのだけど、
ここ古民家だから、最初「音」に関して懸念があって、
じゃあまず「壁」から始めたらどうだろう、と思った。
そのようなタイミングで親しい知人が日本画家の小山くんを紹介してくれたこともあって9月には個展が決まったのですが、
(小山くんは先行きが不透明な、もしかしたら7月または8月にオーナーが撤退を決定しわたしが買取できない場合は中止を余儀なくされてしまうかもしれない可能性と、ギャラリーとしてまだ設備の整っていない状態の2階でもいいということだったので、こちらはギャラリーとしてまともな対応などできないのでということで料金を取らないことにしました。)
しかし2ヶ月も手ぐすね引いて待っていられる根気のないわたしは、
「大槻さん7月〜8月あたり個展どうです?」と持ちかけて、
そしたら大槻さんが絵描きの弘中さんに声をかけてくれて、この「ふたり展」が決まったのです。
しかしまだこの頃というのは壁4面全部には明かりが当てられず、
明かりの当てられるところに、局所的に展示をするというやり方をしたのです。
まず最初に床を敷いて、そして明かりをハメちゃん(日芸同期の照明家)が軽く当たりつけてくれて、
そこに作品が入ることで、ぐんと、本当にぐんと、2階の雰囲気は変化して、
言い方悪いけど物置、半ば物置、屋根裏って感じだった頃から2階を知ってくださっている6月からの常連さんは、
「わあ、グッと変わったね✨」って言って喜んでくれた。
嬉しかった。
そんな、ささやかだけど大きな一歩を遂げた、イーディ最初の展示です。
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