ねじリズム

2016年2月18日 (木)

『さらば!イチロー』レビイウ。

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まず、このタイトルが秀逸。次に、久々の石川戯曲であること。
石川シン(もとい伸一郎)は言葉遊びの天才で、
このさらばイチローには、自分が改名して「石川伸一郎」から一郎をさらば!したことにも掛かっているのだが、もちろん昨年大ヒットして直木賞も受賞した西加奈子さんの「サラバ!」を彷彿させる気配もあって、

そういうキャチーなセンスに本筋が負けないというか、キャチー先行のものって、
キャチーでしかなかったりするものが多いなか、
本筋の中でもちゃんと「さらば!イチロー」に帰ってくるあたりが、石川戯曲のすごいところである。

2014年度に行われた2本立ての公演のタイトルは、
「世界を崩したいなら」と「泣いた雫を活かせ」であった。
これ、逆から読んでもらいたい。
「しんぶんし」の要領で、これらタイトルが反転するのである。
わたしはこういう彼らのセンスが大好きなのだ。

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ねじリズムは、いちおう数々の演劇を観てきたわたしが、いま最も東京では面白いと思っている小劇場の劇団である。いまとなっては家族みたいなこいつらというか、もはやこいつらでしかないねじメンズなのだけども、わたしは芝居への愛が並々ならぬので、
身内だから応援したりはしないのだ。

わたしが執筆とバイトでぱんぱんのスケジュールの合間を縫って稽古場に行ってしまうのは、やっぱり「ねじリズム」がほんとうに面白く、すばらしい芝居を、しかも楽しんで、つくっているからである。楽しんで作ること、ほんとうにこれは大事で、いい大人になって芝居とかやってるんだったらもう楽しんでないと意味ないっしょ、とわたしは思っているのだ。
冷ややかな稽古場からうまれるプロフェッショナルとか、わたしは求めていないから。

けれど同時に「楽しんでやれる」理由として、役者陣のクオリティの高さとバランス、これは大事なことだと思う。
まず、めんさん(石川)だけでなく、祥ちゃん、岡田と劇団内(しつこく言うが岡田はパトスパックではある)に3人も書ける人間がいるなんてこんなことはまずない。
第4回?「鈍詰(どんづまり)」は岡田が書いたし(エンディングに「また会う日まで」が刺さったあの感じは忘れられない)、2014年の二本立ては祥ちゃんが書いた。
もちろん3人書ける人間がいるとみんなで書き足したりもできる。

 

次に、役者としてもねじメンズは素晴らしい。

自分が知り合いの役者の中で、すごくいい芝居をすると思う役者の名をあげろと言われたら、ほとんどがねじリズムにいる、または関与している、と言えると思う。

彼らがいなければすばらしい戯曲が「成立」しない。
一見コントのようなやりとりの中に心の機微がなければ、意味が出にくいむつかしい戯曲なのだ、ねじの戯曲は。役者の力が必要な戯曲だから。
だから戯曲だけをよその劇団に託しても、この仕上がりになるのは難しいだろう。
笑いに失敗するか、泣かせる部分がくさくなってださくなるかどっちかだと思う。

と、ねじリズム全体について述べておいて、わたしが言うなれば、

それでもわたしにとって「ねじリズム」とは石川戯曲であるべきものだと言うことなのだ。

ねじリズムの魅力ーー軽快なタッチと、ハリボテやカキワリの小道具たちをあえていじって笑いに変えることで成立していく面白さやテンポ、意味不明の踊りや音楽たち・・・が、ストーリーが進むごとに、観客がこれらすべてに意味があるのだと気づき始め、
最後はわたし名付けるところの「カタルシスカメハメハ—」に射貫かれて、
意味不明のダンスを観ながら泣いてしまう・・・というこの魅力は、石川戯曲そのものの魅力でもあるからだ。
(以下ネタバレあり)

売れないラジオパーソナリティのシン・イチローは、
たまたま番組中に仕掛けられた爆弾騒ぎによって急に注目を浴びることになるが、
その騒ぎもすぐ下火になって、番組そのものが打ち切られることになってしまう。

ストーリーはそのラジオ番組”オールナイトでやらかさナイト”で
「いなくなった恋人を探しています」と告げた女の子とそのアニキを軸に語られていくのだが、女の子にほんとうは恋人はいない。けれど引き下がれずアニキに嘘を重ねていくうちに、女の子はとんでもないテープを発見してしまう。
いまをときめくセカオカ(世界のオカマたち)のDJブラ(佐々木仁/もう仁くんのオカマ芝居ツボすぎる)の過去をあばくかもしれない!?
テープとなったそれには一休(イッキュウ)と名前が記され、
DJブラの過去をめぐってセカオカの周りは騒がしくなる。

この一件無関係に見えるふたつの事件が、すこしづつ繋がってゆく。

DJブラには過去を全部投げ捨てて、弟にギターだけを置いて(テープだけだったっけ?)故郷を離れた過去があり、シン・イチローには、突然自分の前から兄が去ってしまった過去があった。

芝居を観ている観客には、ふたりが兄弟だとわかるシーンがあって、
その後、シン・イチローの最後のラジオにDJブラが生出演する。

「なんでこのラジオに超有名人のDJブラさんが出てくれるんですか」

そうたずねるイチローにブラは答える。
このラジオ、好きでずっと聴いていたと。それから、

「もういろいろしゃべっちゃおーかなと思って」

DJブラにイチローは言った。
「じゃあまず、そのマスク取ってもらっちゃったりなんか、できますかね」

目の前にいるのが兄だと気づかないままイチローはそう言い、DJブラはマスクを取った。

このあとのシーンのめんさんの芝居がほんとうにすばらしくて、
彼(めんさん演じるイチロー)は、ラジオだけじゃ生活していけないからバーミヤンでバイトもしてて、その悲哀な感じやギリギリの感じのまま、マスクの下の兄に気づいて、
声が詰まったシン・イチローはその顔をリスナーにレポートできなくなってしまう。

「どしたの?いいなさいよ、はやくわたしの顔がどんななのか」

互いが兄弟との再会をいま「なう」でしながら、まるで別な人物のことのように、
dJブラは彼の弟のこと、シン・イチローは自分の兄のことを語る。

そこに再び爆弾騒ぎが起きて・・・。

またデマだろうという場内にシン・イチローは言う。
「違うんだ、今日はデマじゃない。だから逃げて」

最後の台詞はナレーションだった。

「この事件でひとりが死亡し、ひとりが逮捕された」


話をはしょっているので、あれだけど、
例の「いない恋人を探している」女の子は、あきらかサギみたいなホストにはまって犯罪に手を染めながらお金を貢ぐ。そのホストがトイレでシン・イチローとかばんを取り違えたというのがオチで、
死亡したのはそのホストで、逮捕されたのがシン・イチローということになる。

「さらば!イチロー」とは、
同性愛に生きてイチローという男としての、兄としての自分を捨てたDJブラと、突然兄を失い、そこから立ち直って生きるために兄なんかいないのだと自分ンに言いきかせたシン・イチローと、ふたりの心のさらば!つまりサヨナラの叫びだったのだ。

つまり、さらば!でありながら、その心の奥には「ほんとうはまた会いたい」がほんとうの叫びとして内包されているわけで、彼らはさらば!2度と会わないと叫びながら、ほんとうは愛していると叫んでいる。

だから、見終わってからこのタイトルを見直すと、胸がいっぱいになる。

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脚本とシン・イチローを担当しためんさんと。
シン・イチローが、ラジオ終えてバーミヤンに出勤するくだり、
リアリティあって笑えた!!
「だーから、バイト中に電話してくんなって言ってんじゃん」笑

ーーーーーーーーー

書ききれなかったが、ホストにはまり犯罪に手を染めた妹をそれでも心配しかばい続けたパンチパーマ—の兄(丸山正吾)の芝居はすばらしかったし、
(マルショウ、ひさびさのガチ芝居でしたな、頭パンチだったけど)

この事件を捜査している警官が、この兄妹が、親をなくしたときに起きたある事件の担当刑事であったことがわかるエピソードなんかもあって、人の関係は愛しく、そして悲しく、絡まっていく。濃いねじメンズの中にいるとどうしてもビジュアル担当に見えてしまう尊哉だけど(イケメンだからいいじゃないの)、うすっぺらいホストの悲哀みたいなのが最後の瞬間にぶわっっと出ていて、今回すごく、いい芝居だったんじゃないかな。

仁くんと祥ちゃんが安定のナチュラルさで芝居を支えてくれていました。
このふたり、できない役なんてあるのかな。
ほんとうに力のある魅力的な役者陣です。
飛び系の役者だけだとバランスとれないのよね。
それと自然な演技ってほんとうはいちばんむつかしい。
仁くんはこれからも2丁目担当なんだろうか。笑。

めんさんの戯曲は人間を、ひどく滑稽で悲しく、
そしてどうしようもなく愛おしい気持ちにさせる。
ここまで人を愛しく描ける戯曲家をわたしは知らない。
(わたしはデビュー前からめんさんはじめ、すばらしいものを書ける友人がいっぱいいたので、自分がまさか人より書くことに長けていると、考えもしなかったのダ)

そしてその戯曲を、泥臭い心の役者たちが高い洗練された技術で演じている。
この組み合わせこそが、ねじリズムという劇団の底力の凄さだと思う。

泥臭く熱くても、芝居ができなかったら、ねじレベルの戯曲(演じる難易度が非常に高い)はこなせないし、芝居が達者でも踏み込んだ何かがないと、あのメンツの中にいると造りものにみえてしまう。

個人的には今回客演の女優さんがすごくすごく!よかった!ねじ的だったし。
(あまり女を押し出さない役者の方がよいのです、ねじは)

「なんかブログ書くとかゆっていつ書くの?」

と言われながらいまになってしまいましたが、以上「さらば!イチロー」のレビイウ。
ちょうどねじからお知らせなんかもあって逆に!?いいタイミングじゃないでしょうか?

(ストーリー間違ってたらめんさん、仁くん、わたしまでよろ!一回みただけでここまで覚えてるって愛じゃないですかね!今回稽古場にも呼ばれてないわけですし・・・笑)

で!!!
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こういうことらしいので観てみました!
わたしのエモい、芝居感想文で、「さらば!イチロー」を観た気になっている人!

エンドロールだけでも味わってください(笑


そしてそして、これを読んで、ねじリズム観てみたいナ〜と思った人!!
次回公演、あります!!!(笑
(まじどんだけねじ推しなんだろうか、病み上がりにこの熱量でレビイウ)

くわしくはこちら!!!

http://ameblo.jp/nejirism/entry-12128706886.html

以上、遅ればせながらねじレポでした!!!

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(ちなみにこれは、わたしが大切にしている、贋作・蝶番のときの集合写真デス☆)
(いいよね?わたしのブログなんだから、わたしの写真も載せても・・・汗)

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『さらば!イチロー』レビイウ。のまえに。

「あのさあ、今書きかけてる話があんだけど・・・」

だいたいめんさんこと石川伸一郎改め石川シンから電話がかかってくると、
唐突にこの切り口で始まる。

半年に一回とかも通常電話しあわないのに(公演中はべつ)、久しぶりの近況報告とかも一切ない。それでだいたい「でもその展開ってさ・・・」「いやそれだとそこがちょっと寒イ的な!?・・・もっかい言うけど寒イ的な・・・?」とかくだらないやりとりを1時間ほどして、
切る。だいたいそういうことの繰り返しである。

ただ、先日電話かかってきたときは、こんなやりとりがあった。

「なんかオマエ、今回”さらば!イチロー”の稽古場に呼ばれなくて寂しがってたらしいぢゃん!?」

「え? べつに寂しがってはないけど!?(まあ寂しくなくはないけど!?)」

「いやさ、仁と正ちゃんとばったり中華屋で会って飯食ったっしょ?あのあと仁がさ、言ってたよ、”今回稽古場に呼ばれなくて、あの女、さみしがってたぜ”って(笑)」

とのことである。

まず、ウケるというか面白いのが、仁くんとあたしそんなまだ仲良くなくて、あのひとわたしに対して敬語なのに、裏では「あの女」呼ばわりしてたってこと。笑
なんだよそれ!!

わたしの前では「いや今回はシンチャンもいっぱいいっぱいだったんで、モカさんに連絡する余裕すらなかったんだと思うんすけど・・・」って言ってたぢゃん!?

で、この場合、めんさんのトークが盛り盛りな説あるんだけど、
だとしたら、アンタ、稽古場に呼ばれなくて寂しがってるアタシにうれしがってない!?
ってことはあれ、じゃない!?……じゃない!?(ねじ風)

ということで、「さらば!イチロー!」のレビューを書きたいと思ってるのですが、
ねじ関係の日記最近書いてないので、
おさらいしておきます。

「ねじリズム」とは、わたしが2010年の立ち上げからマジ家族ぐるみで携わっている男だけの劇団で、わたしが都内ではもっとも面白いと思っている小劇場の劇団です。
2011年には「贋作・蝶番」としてわたしのデビュー作を上演し、わたしも出演しました。

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左上(石川シン)右上(鈴木祥二郎)
左下(青柳尊哉)右下(岡田優 ※オカダは正確にはパトスパックの劇団員です)

これが元々のメンバーですが、
現在は岡田と尊哉はねじに出演できるのがちょっと難しい状況。

で、客演からねじリズムになったのが佐々木仁、毎回客演してくれている、
わたしがほんとうにファンな役者の丸山正吾。
このふたりのピンの写真を探してくるのが面倒でしたので、これを。
(例の”寂しがってたゼ!”につながる中華屋での1枚)

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(左が佐々木仁、そして丸山正吾)

マルショウ(丸山正吾)のファンだと言いましたが、実は佐々木仁くんのナチュラルな芝居もすごく好きで、彼がねじに入ってくれると聞いたときはすごく嬉しかった!!

(何目線? て言われると思うけどしょうがないやん!)

もともとめんさんが劇団を立ち上げるんだけど・・・ということで、わたしは今のみんなと出会いました。ふつう、劇団のお手伝いしても、そのメンバーとここまで個々に深く親しくなることはないので、これはほんとにすごい縁だなと思っています。

いまは主宰は鈴木祥二郎ですが、元主宰の石川伸一郎改め石川シン、はもう10年になる芝居仲間で、わたしに役者としてのオファーをしてくれるのは基本的に日本では彼だけです。
(と、いっても2年前に石川に「ねじリズムはプロフェッショナルを追求することになりました☆」と言われ、今後のオファーはない見通し。笑)

で、ねじリズムは本公演と番外と公演があるんだけど、いつもぎりぎりに、
「ちょっとモカコ、これ作って」的な感じとかでなんやかんや稽古場に呼ばれるのですが、
今回初めて1度も稽古を見ずに出来上がった本番を見たわけです。
(さみしくないと言えば嘘になるけれど・・・笑)

そのレビューは次の日記で!!!

ずっと写真載せそびれていた、2015年10月の、我らがモモエちゃんこと嶋田さんの古希の会の写真を。嶋田さんともかれこれ10年のおつきあい。
第二回公演「信者A」で戦隊ヒーローのピンクことモモエちゃんを演じて頂き、贋作・蝶番でも共演しましタ☆


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嶋田さんと☆

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ひさしぶりにみんなで☆

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↑これはわたしが描いた似顔絵☆

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2014年11月12日 (水)

世界を崩したいなら泣いた雫を。。

ねじリズム初のロングラン、初の2本立て、見てきました。

ほんとうにねじリストたちはよくやったなあって思います。

芝居ってひとつ作るのだってすっごく大変!
それを2つって二倍で済まない二乗の世界、まじポルシェ(信者A)です!笑
だって、スタッフさんも拘束時間長くなるし、
客演さんをお招きしているわけだし、
本公演だし、
いっぱいお金出て行きそう!!!(と勝手にモカコ)

でも私が作ったパペット、4000円もの値段が…!
(これはひとえにさいとう雅子さんの可愛さゆえなのだ!)

今回は岡田と尊哉が出られなくて。
でもね、彼等稽古場には来られるときは来て、できる限りのお手伝いをしていた。
タカヤギオカルは、ラジオDJ以外の仕事もしていたんです(笑

今回の作者は鈴木祥二郎、演出イシカワ。

わたしは個人的に「泣いた雫…」の新しさにやられてしまいましたが、
「セカイ」のほうのスピード感もすばらしかったですよ!?

芝居ってスピードとダンスが大事。

ほんとスピードとダンスってすっごく大切なの。
ささやかなポーズゲームみたいのでもいいの。人が動いているって、大切な事よ!?

ね。セカイ。
お馴染み遠矢さんのヤベエ女役に始まり、スナックのシマグチ!?だっっけ?
あれはもう絶品!ですし(笑)

(まじドルチェ&ガッバーナが、ドルチェさんとガッバーナさんのふたりユニットだとしたら、もはやスマグチってドルガバ!?)

「おおいにドリーミー!」という決まり文句のトクさんもなかなか。

個人的にはヤス役の的場さん。
層のある芝居で、ぐっと心に入ってきました。
(ゆえの、ヤスさんどうなったんじゃい疑惑はあるので、今後番外公演でもこの件触ってもらいたいものデス 笑 もはや田仲の竜宮城料金よりもヤス復活か!?のが気にな……)

マルショウこと丸山正吾のかっさらい役者っぷりは変わらずで、
まさかのサトウヤバミ(岡田)の登場に湧く千秋楽でありましたが、

今回は佐々木仁の底力、つまりねじリストとしての存在なくして語れない公演ではなかったかなと思っています。

ごめんなさいね、イシカワ&スズキに関しては「あんたたちが始めたあれじゃない!?」とついコメントを忘れてしまいますが、素晴らしいなっていつも思っているんです。
祥ちゃんの飄々とした芝居と、しれっと書き上げているけど、ふつう書けない戯曲、
それからねじリズムといえばという代名詞でもある「カタルシスカメハメハー」を、芝居でも戯曲でもその身に背負うイシカワ。
このふたりがいないと成立しないのは分かっていて、人は毎日酸素の話はしません。
…てな具合でいくと、

やっぱり今回の仁くんの存在は大きかったかな、と。

バランスのとれた肌感覚の人が、まことに少ないというかいない劇団ですので。

仁くんの感性や肌感覚は、新しい意味で観客とねじリズムの、
そしてねじキャストたちの、架け橋的なあれになったのではと思います。

D助の豆小僧も良かったですね。

とにかく、好きだと思うこと、やりたいと思うことを、分かち合える仲間と続けることの尊さを感じた日々でした。
小道具というあれでも、そのアトムスフィア〜にジョイン!できたことを嬉しく思います。

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そんなわたしが作った小道具は…。まずこのタロのパペット!!
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原画がこれですから(BYイシカワ)かなり忠実かと!!


それから写真はないですが、歌舞いている「セカイ」の波!!!!

そしてこれです!!

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ピースさん!!!

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もともとはこれ。松本公演「空中キャバレー」の露店で買ったパペットさんです。
串田イズムをねじりました。笑。

ピースさんは、もしかしたら「ネバダの夜」(2014.11.23.sun)にも現れるかも!?

答えはこのブログで!笑

あと「泣いた…」の永嶋柊吾はすばらしかったですね。こういう配役があるのなら、客演主演説もなかなかいいのかなと思わせてくれる、新しい風でした。

つーか元々すげえいい!と思っていた役者だったからさ、うれしいよ。

自分の大好きなやつらが自分がすげえと思っている役者をやっぱりすげえと思ってくれたことがなんか、自分の大好きなやつらを、やっぱだから大好きだ!みたいな、「泣いた」的ループの中で盛り上がってくあれはあるよね。

最後にこの写真。

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今回いちばんヘトヘトになるまで頑張ったソルジャーたちの写真です。

次回が楽しみだなぁ!!!

個人的には戯曲的休息を取っためんさんに、

THE・ね・じ・リ・ズ・ム!!って感じの、

カタルシスカメハメハ—がねじれて飛んでくる系のあれ、そろそろそういう王道系、書いて貰いたいなと思っています。

しかし公演ごとに戯曲家選べるって贅沢だよねほんと。

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2014年10月31日 (金)

場当たり(ねじ)

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こちら「セカイ」の方の場当たり画像です。

ほとんどネタばれのない、優秀な写真ですね(笑

そしてわたし自身も、セカイのラストのラスト、を残し、場当たりが終わってしまったので、結論分からずです。

今日ほんとうはロランスちゃんが出ている「ポリグラフー嘘発見器」を東京芸術劇場に行きたかったのですが。

そして、OFF OFF劇場、隣の扉(駅前劇場)をふと見て、ああ、そうだったのか!と思いましたが、小泉今日子さまことキョンキョンの二人芝居やっているのだ。チケットもうとれないのだ。

こんなに近くにいるのにぃ!!!

でもね。

そっちも面白いと思いますが、こっちも面白いですよん、と、
なんだか誇らしくなる気分の、ねじ場当たりナイト。

ああ。わたしはね、実はネバダについて調べなければならないのだ。

ネバダについて。
(みなさん、次回うたタネは11/23(日)です!!)

そして調べネバダの流れで千穗が送ってきてくれた、マルタ・ベケットという人のことが、
いまわたしは心底気になっている。

ねじは明日いよいよ公開ゲネ!!

15:00〜「セカイを崩したいなら」
19:00〜「泣いた雫を活かせ」

http://ameblo.jp/nejirism/

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2014年10月28日 (火)

ねじな日々(胎動は己の子宮から①)

任された作りものがちょこちょこあって、
稽古場に通う日々が続いています。

愛情こめて作っているものだから完成したらすぐUPしたいのだけど、
なにせお客様に初お目見えの驚きを壊したくないから、
写真はなにもあげられず。

木曜日。
わたしにとって最大の難業である作りもの「Ptt」を完成させるべく15時とかの早めの稽古場入りをしたら、稽古場ががらんとしており、めんさん(石川)だけがつかの間の睡眠をとっておられる模様で、それを邪魔した形となってしまいました。

芝居ってけっこう本番前にぽん!と休日を設けることがあります。
どうもその日だったらしくて、稽古は見れなくて残念ですが、
わたしのような作りもの部隊には、逆にいい部分もあり、

(気になるところがあると、すぐに演出に確認できるから。稽古中だとやっぱり芝居がなにより大事だからわずかな隙間を縫って聞くのだが、そうするとめんさんは煙草の一本も吸えなくなったり…)

じゃあ、他の作りものも仕上げてしまおうとその日は12時頃まで居座ることに。
休みですがねじメンバーは来るとのことで、ちょっとしたら祥ちゃんが。

「”ねじリズム”っていう劇団作るんだ」とめんさんから話を聞いて、
制作をお手伝いすることになったあとしばらくして、4年前、渋谷かどっかのイタリアントマトで、祥ちゃんを紹介されました。

ああ、そうだねえ、最初はこのふたりだったよねえ、と、思いつつ、くだらないことを言いながら芝居の打ち合わせをしているふたりをぱちり。

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芝居の稽古場でいちばんくだらないことは、殺伐とした空気になることだとわたしは思っていて。好きでやっていることで、不穏な空気になったり、
重たい感じになるのって本末転倒じゃない?と思う。

このひとたちにはそれがまるでなく。終始、自分たちの作ったシーンの「ヤバイ」部分は、あそこヤバイねと笑い転げて(まじにヤバイほう 笑)
うまくいってる部分は「おもしろいよね」「うんうん」なんて言いながら、ヤバイ部分の対策を練っている間も、笑っています。笑

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あまりにそのふたりが愛らしいシルエットでしたので正面に回ってパチリ☆

睡眠不足の石川さんですが、カメラ目線くれました(笑

その後岡田、仁くん、タカヤが稽古場にやってきて、なんかとってもなじみのある空気に。
タカヤとはすごく久しぶりに会ったのだった。

最近自分が「べき」なことに囚われすぎていたのではないかなと思っていて。
この歳だからこうすべき、とか、プロになって6年も経つのだからこうすべき、とか、
職業作家なんだからこうすべき、とか、

それが「こうしたい」と合っていたらいいんだけど、
最終的に「こうすべき」には他人からの目線とか、社会っていうものは、とかそういう混じりけが含まれているわけだから、実は自分自身で納得して責任を持てているかというとそうじゃなくて、

たとえば「こうすべき」と思ってしたことが失敗したとき、
「こうしたい」と思ってしたことが失敗したときよりも、大きく、やり場のない後悔を覚えるのではないかなあと、そう思い始めているのです。

えっと、これは会社員の方だとまた違うと思う。わたしも土曜のワインバーでは(べき)に従うし(なぜならオーナーは阿久津さんだから)。
なにかに帰属せずフリーの生き方を選んで就活もしたことがなく、
でもなんとか「中島桃果子」という名前で仕事をしている自分に対してのこれは問いかけである。

たとえば「ねじリズム」のお手伝い。
そのお手伝いよりも、物書きであればやる「べき」ことがあるんじゃないかとか。
(なんていうのかな一般的にいうと戯曲とかキャストでオファーを受けているわけじゃないから、人によれば、他人の芝居の作りものしている場合じゃないんじゃないのと思うかもしれない)

今回のねじは公演期間も長く、二本立てで、キャストも豪華です。
豪華っていうかわたしのいいと思う役者たちがキラキラ輝いて芝居をしていて。

だから変な話、自分が出たいとは思ってないのです。
わたしは芝居を愛しているから、自分の役者としての器量もわかっているつもりなのです。
贋作「蝶番」には出ましたが、あれは原作がわたしというだけでいろいろ許されるし(笑
あと、イクイノックス始め、めんさん(石川)脚本は、宛て書きで、わたしが居ればそれで成立するように書いてくれている奇蹟の戯曲なのです。

だから最初は少し悩んだ。こんなに立派にどんどん皆を巻き込んで大きくなってきているねじリズムがあって。出たいわけじゃなく、自分がいなければ回らないわけでもないのなら、
大切な仲間たちが自分たちの道をこうして前進しているように、

わたしもわたしの道を前進していく(べき)じゃないか。
つまりいますぐ新作を書くなどして。

でも一度稽古場に行ったらそんな気持ちが吹っ飛んでしまった。

(べき)なんてことを微塵も思わず、
やりたいことだけで埋め尽くされている稽古場を見て。
その稽古場にいて。
出てもいないし、たいして何もしていないけど、ちゃんとわたしにも居場所があって。
(と、思っているだけだったりして。笑)

きっとわたしは役者とか戯曲とかそういう小さなパーツではなく、
そういうの全部を含んだもっと大きな芝居のうねりとして、「ねじリズム」が好きなんだと思う。自分が死ぬほど面白いと思っている人達が、死ぬほど面白い芝居を作っているから。かな?

わたしも死ぬほど書きたい物語を書こう。そう思いました。
評価されなくとも、構わない。

胎動は己の子宮から。

その段階でその生まれたものがどこまで届くかなんてわからない。
世界に届くものを。日本中で売れるものを。賞をとれるものを。人に受けるものを。
そんな逆算でモノを作ることは少なくともわたしには出来ないんじゃないかな。

これこれこういう赤ちゃんを産んで下さいということがすべてのお母さんにとっても難しいように。

そんな逆算でモノを作ることは少なくともわたしには向かない。
それを稽古場で確信しました。

(べき)を遂行し(べき)で集まってきたひとたちは、(べき)の躓きで離れて行く。
でも(好き)で集まってきた人達は、膨れあがって大きなひとつの絆になるんじゃないかな。

結局つくりものは、日曜日の深夜までかかったけど、
わたしの稽古場での「いま」は輝いている。

胎動が己の子宮にあるから。

(べき)を脱した作家は、「神は細部に宿る」をモットーに、
細部にこだわりながら、なるたけ低コストの、ねじの作りものに励むのであった。笑

丸山正吾の段ボール職人ぶりが凄くて、わたしはもう、丸山先生と呼ぶことに決めた。

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2013年2月25日 (月)

ベル・林蔵の鬘

とりあえずフルール連載の第1話脱稿した。ホッ。

ねじリズム観に行って号泣して、そのあと内見して興奮して〜のバタバタの中、
仮眠とりつつ頑張って、ヘロヘロになりつつのあれですが、官能小説とは言えかなり世界観確立出来た感があるので「魔女と金魚」みたいな、わたしが紡ぎ出す”うそこ設定”が好きな方にはぜひとも読んで貰いたい!
内容はまだ言えませんが、ファンタスティックな驚きをお届けすることはできると思います
(*゚▽゚)ノ楽しみにしていてくださいね!
書いていて楽しい!これは何よりいいことです!
今日も内見ありますが1時間だけ寝ようかな。
しかしどんだけ世界観確立されてて起承転結のイメージ明確に頭に降りてきてても、
手をとめずにぶっとおしでやっても、書き落としにはやはり8時間くらいかかるな。
ほんですげーおなかがすくんだぜ。脳疲労なんだろうな。
頭のサーバーに1本映画ダウンロードしておく状態なんだというふうにわたしは考えておる。

えっとねじリズムをご覧になったみなさま、わたくしの作りものがなにか、
気づいて頂けたでしょうか?
正解はこれ!

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じゃじゃん!!ベル・林蔵の連獅子の鬘でした!!!笑
あははは!!

これねでもね能楽師さんに教えてもらって造りは本格的なんだよ。
素材はあれですけど。

ほんとかうそか、
「あんた前世で歌舞伎の脚本書いていたわよ!」
と言われた直後に行った芝居場で頼まれたものがコレ…。

縁(えにし)を感じます!笑

今回のねじは役者めんさんに泣かされたわ。
演出や脚本もすぐれているので、ついつい忘れがちだけど、
やっぱめんさん、いい役者。

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2013年2月13日 (水)

ねじ稽古Ⅱ

祥ちゃん&岡ちゃん。

最後はみんなでデタラメに歌ったり。
音楽がある稽古場っていいな。
寒いけど。

今日は尊哉もきていたよ〜

Photo

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2013年2月11日 (月)

ねじ稽古Ⅰ

今日は麹町に「ねじリズム」の稽古場お手伝いにきております
( ´ ▽ ` )ノ
ねたバレできぬゆえ、バシッとした写真が載せられませんので写真がだいたい岡田ですが、雰囲気感じて頂けますでしょうか?見算先生オカダが、偉そうに見算する、の図。
しかも今日は、生ネコやヲ乃ガワで一緒だった阿部ちゃんが稽古場にきてくれました!
生ネコがねじリズムの巻。

わたしは小道具係なう。
本当か嘘かわかりませんが『あなた、前世で歌舞伎の脚本書いてたわよ!』と言われてから最初に来た芝居の稽古場で頼まれた作り物が、驚くほど歌舞いている件にびっくりしております。何を作っているかは秘密♩
みなさま、当日劇場にて、ああ、これはモカコが作ったのだなぁと思ってください。笑。
次回稽古場レポは水曜、かな?

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2012年9月30日 (日)

ひとリズム

身内として、これ見逃すのはナシだろ…と思っていたねじ番外公演。
ほんと嵐を乗り越えてひとつの作品に結実したことに拍手。
楽屋というものはいつも慌ただしくって、そういうのを全部飲み込んで出来上がっていく芝居っていうものはやっぱりいつでも替えのきかない究極の生モノだ。

あるいはそれは、どれだけがんばってカメラに納めてもその本当の輝きをそこには残してくれない今宵の月のよう。

瞬間に、その空間で頂くことが正しい食らいかたであって、
思わせぶりな匂いを放てば放つほど芝居ってものはどんどんと愛しい。

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2012年4月20日 (金)

ねじリズム「鈍詰」

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第4回公演「鈍詰」公開ゲネを見てきました。
結果・・・初めてねじを見て泣いた(笑 
いや、スタッフ&キャストをみんな知ってて出演もしてりゃ身内なんだけどこれは身内びいきで泣いたわけでないのだ(いやちょっとそれもあるが)
でも同時にこれは、いままででいちばんお客さんに理解してもらうのが難しいだろうなということも思ったんだ、頭ではさ。

でもこれを作ったおまえら・・・かっこよすぎるぜええ(T−T)/

と思って、あの岡田終わりのストンとした幕引きをみて、明転したら、なんかもう泣いてた(笑 
いやー芝居ってこうあるべきだよねっ、説明するんじゃなくてさ、
「ここが海です」といってしまえばそこが海になるっていう、
観客の想像力の果てしなさを信じて作ることにこそ、あたしは実は、お客さんへの敬意が(説明するよりも)あるって思ってる。実はお客さんの想像力って何よりも力を持つし芝居を芝居でなく「本当にそこにあるもの」にしていくものなんだよね。
まあこれは串田(和美)さんの受け売りだけどさ。
大がかりなセットを作って「これが山だ」と言ってもそれはやっぱりニセモノでしかないんだけど、役者がそれを強く信じて「いまは夜だ」と言えば、その一言で明かりが漏れるようなテント小屋でも一気に真っ暗になる。お客さんが一緒に夜を見たいと思う心が足されて。ないものを心から信じて本当にする。それがお芝居だ。
終わると風のようにそこには何も残らなくて、だからこそその刹那が美しい。

だからこそその刹那に「生生しい息吹」がとことん必要で。

「いやここまで媚びなくしたか・・・わたしそれに感動」と言うと、
「待って待って、俺全然、超媚びたいんだけど」と主宰(めん)
※媚びるって、ここであたしたち使ったのは、きちんとお客さんに伝わるように丁寧にシーンを演出したり、まあそういう意味ね。めんたろうは「伝える」ってことへの意識がとても高いからね。

いやでも感性だけが服きて歩いてる岡田戯曲ではそもそもそれは無理というかこうなるわなあ、という感じ。

実際一般的な目線で見ると「わからない」「むつかしい」部分の多い作品だったと思います。解りやすい反応はこない・・かも?
でもわたしは「おまえら最高」って思った感じ。
なんせ役者がいいよ、ねじリズムは。
身内なんであんま変な褒め方あれだけど、ほんと才能の塊だこの劇団は。
たった4人なのに書けるやつが3人もいて、それだけで武器なのに、みんな芝居がこれまたいいんだもん。

今回作演から離れためんたろうは、その余裕もあってぶっ壊れかたが半端なさすぎて笑けるし、あたしが激愛している丸山正吾こと正ちゃんが番外公演に続き今作も出演してくれてあがるし、祥ちゃんは、去年出演したとき一緒に組んで思ったけどほんと心を動かして芝居してる。岡田はほんとどうしようもないヤツなのに感性の塊で、それが凄すぎてむかつく(笑 
「物事なんてだいたい突然だろ」
この一行だけでもあの戯曲は完璧だし、あの一行が台詞というか生身の言葉になって舞台の上におかれた瞬間の間とかがもう秀逸だった。
あの一行を書いた岡田が憎たらしい(笑 が、サイダーおごってくれたし許すわ。
&今回の尊哉はいままでみたなかで1番良かったな。昨日「そうか、尊哉って日本男児なんだな」って改めて思いました。笑 なんか素敵やったよ。

そんな感じでみなを激ボメしているのに、
ねじメンズはみななにやら浮かない顔・・・
めん「モカコが号泣したとなると・・・・」
尊哉「まずいな。これ、お客さんに受けないかも」
全体「こえええな・・・・(-_-;)」

ああ、感性が世間とずれていて悪かったよ!

個人的には旗揚げからずっとがっつり関わってきたから、今回ノータッチとはいえ、「あたしもねじの仲間だもん(。・・。)」でいたいので、ゲネ後にPOP作りに参加できてちょっと嬉しかったなあ。10代の頃から一緒に演劇やってる照明のはめちゃんや、ブカンの主侍さん、制作の松嶋さんや音響の権藤さんやらみんなに会えてうれしかったです。ちゃっかり岡本さんに写真撮ってもらったし、満足!!

みなさん、是非下北沢へ!
そういやOFF OFF天井低すぎだけど、今回昭和で、あのバトンの低さも生かしたドライでのぺっとした照明GOOD!

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