日曜からずっと体調を崩してて、水曜にとうとう熱が出て、今も調子が悪いんだけど、
精神的には少し抜け出せたかな。熱が追い出してくれたのね。
最低な5月がもう少しで終わる。
行き詰まることと「病む」ことは違う。
行き詰まっても、病まないで解決したい。と 思って、ぎりぎりのところに居て、
けっこう辛かったけど、
熱が出てすごく楽になった。
6月は頑張って働こう。
で、寝て寝て、風邪だから起きるとつらいけどもう寝れないとこまで寝たってあたりで、
昔から風邪で学校休むと、2日目はずっと本を読んでいるんだけど、
今回もいろいろ本を読みました。
吉本ばなな/アルゼンチンババア
昔からわたしが一番好きな作家です。私は、江國さんの大ファンだと思っている人もいると思うのですが、江國さんの本に出てくる女の子や、本のもつ佇まいが、昔から「わたしみたいな人がいる」って思ってて、それは江國さんにお会いしても思ったし、江國さんも言ってくださってたけど本質的に「似てる」のです。だからこんな「似てる女の子」がいるんだってことに感動して(それまで街でも浮いてたし、同士を小説の中に見つけた気分ね)好きとか嫌いとか、じゃない、って感じでした。
もちろん江國さんはわたしがいる階段の地点のところより遥か先のところにいらっしゃいます、ということは言っておきますね。
とにかく、吉本ばななは宇宙船に乗ってるって感じで、ひゅるーんってゆっくり迂回してる感じで、階段というカテゴリにいない。
一番最初に読んだときから、吉本ばななの本に出てくる女の子に強く憧れがありました。考えることや、行動や、言葉が、わたしにとっての「こんな風にあれたらいいな」なんです。そにたんびにわたしは女々しくて、情けない女だと思うのです。そしてため息をついて江國香織を読む。すると、そこにはなんとまあわたしとよく似た女々しい女の子がいるではないですか。でも、本にして読むと、この女々しさはもはや潔いのかもしれないと思って、そこに仲間を見つけたような気分になるのです。そんな中高生でした。
そして、アルゼンチンババアを読みましたが、やっぱりこんな風に生きれたらって憧れます。
こんな女の子になれたらって。吉本ばななと江國香織と山田詠美というのはもはや、ジャッジの領域ではありません。わたしの青春Ⅱだからです(JUDY AND MARYも青春といいましたよね) ああ、吉本ばななをもっと読みたい。
江國香織/あかるい箱
ひとつの疑問は宇野亜喜良と江國香織の相性はいいのかしら??ということです。そんなこといってジャミパンも持ってるんだけどね。
こういう西洋のおとぎ話みたいなの。好き。
山田詠美/アニマル・ロジック
これはまだ途中。
山田詠美の本に出てくる女の子たちは、もしクラスにいたら、
きっとあたしのことを「面倒クセぇ痛い」と思って、冷ややかな目で見るだろう…ってことを、昔から思ってて、山田さんの本は苦手だったりするんだけど(その時点で小説にのみこまれすぎでしょ 笑)でも読んじゃう。
だってほんとうにほんとうに面白いんだもの。
使う言葉、そこで起きる様々が面白すぎて、読むのをやめられないのです。
山崎ナオコーラ/カツラ美容室別室
わたしには読書氷河期がありまして(演劇中毒のリハビリを終えるまで 笑) 新しく出てきた作家さんを全然知らず、最近知った作家さんですが(おそっ)出版社のひとや色んなひとに聞いたところ、カツラ美容室が面白い、とおっしゃるので、読みました。
最後まで「これって女が書いてるんだよなあ」っていう男っぽさ。
やっぱバンブーだわ、という結論に至りました。
川上弘美/ニシノユキヒコの恋と大冒険
川上さんも実は親友に薦めてもらうまで知らなかった作家さんです。
私本はすごく読んでましたけど、西洋の児童書や、日本の児童書(児童書ばっかり!)で、その後、日本文学、西洋文学(ヘッセとか)にむかっていって、読み落としている作家さんたくさんいるんですね。
初めて読んだのは「センセイの鞄」でしたけど。
ニシノユキヒコ~はむかつく。こういう男むかつく(笑
なんでそんな何人にも気安く「結婚しよう」だの「してくれ」って言うんだよ!
なんて思って、同じように、右も左も真ん中も同時に愛するニシノユキヒコを憎みました。
それはわたしがきっとニシノのような男を愛したからです。
本は大変面白かったです。続けて「どこからいっても遠い町」を読んでいます。
川上さんの本に共感することはできない、なぜなら川上さんの本は深いから。
懐が深くて、たくさんのこといっぱい痛みも優しさも無力も、もっとたくさんの感情を咀嚼して、海や川にさらされたまるい石になって、ただ、そこに落ちてるみたいな本だから。
人間としての自分の未熟さを思い知る。理解できないことの多さにわたしはまだまだ若いなと感じる。このひとはすごい器の人なんだと思う。
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