ここはNY
久しぶりに書き記すMidnight...
わたしにはこういう風に賑やかな時間の中にひとりの時間を作ることがすごく必要で、おかげでそういう場所を見つけるのが上手になった。
と、言ってもたいがいそれはホテルのカフェで、あまりにもヘビーに顔を出すので店員さんがわたしの顔を覚える。
みなでバリに行ったとき、魔女と金魚を手がけていたときだったから、みなが遊びに行く時間もずっとロビーの脇のカフェで、もはや店員さんが聞かずにすっと持ってきてくれるようになった、flavor latte的なのを飲んみながら、生まれようとする新しい物語のことを考えていた。単行本についてる地図はそのとき描いたらくがきが元になっています。
フィンランドに行ったときは本棚がたくさんあるカフェで、やはりコーヒーを飲みながら、誰Juneのことを考えていて、真帆という新しい人物の投入を決めた。
今も営業は終わったロビー脇のカフェでひとり、深夜の自分タイム。
このカフェにゆっくり来たいと思っていたからいまは片手にコーヒーないけど、とても幸せ。
コーヒータイム。
これはわたしときってもきれないもので、だから、わたしはいろんなプライベートアイコンをコーヒーとわたし、にしている。
(もっと作家らしい小道具にしたほがいいかな)
なんて思っているわたしに、Abū Dhabīの作家、mariamがーー彼女もアイコンをコーヒータイムにしているーーがわたしに言い切った。
「コーヒーと作家は切り離せないわ。物語は動いているときに生まれるのではない、こうした、なんでもないブレイクタイムに生まれるのよ、じゃなかったら、ものを、考える時間がないでしょう、コーヒーなしに物語なんか書けないわ」
なんたる説得力!!!笑
そんなわけでわたしも堂々とコーヒータイムをあれすることにしました。
NY滞在もあと1日を残すのみとなった。
毎日駆けずり回って脳みそフルスロットル稼働で、全然ゆっくり自分の時間なんかとれない。
動き倒して、疲労困憊で帰宅したら、毎晩ミーティング。
でも、楽しい。
凄い楽しい。
楽しいっていうと語弊があって、
大きくエネルギーが動くときには、何でも二乗になるわけだから、大変なことも二乗です。
SNSって面白くて、人がやってることはすごくうらやましくなる。
へえ、こんなとこ行くの、いいなー!
こんなもん食べてるのいいなー!
でも実はあとから聞くと、
「すっげー体調悪かったのにワイン1本飲まされてさ〜クライアントやから断れなかったよ…」とか、意外と見えない苦労もあったり。
親友の千穗の船の仕事とかも超!いーな!って思うけど、もちろんきっと、泣きたくなるようなことだって1回は現地で起きたりなんかして。
中東ひと月だって、そりゃあもう、楽しさが優れど、大変なことはあったわけで。
でも、その振れ幅こそが、仕事で旅するということかなと。
昔、誰かにお金出してもらって旅できたら(仕事でね)
めっちゃうれしい、と、2014年1年そればかりを祈っていたらほんとに中東が来て、それからNY。
でもそしたら、お金もらっていくんだから、と、プレッシャーも生まれたりして、お金払うんで今日休ませてください、なんて思う日もある。←もちろんそんなことはゆるされないぜ?笑
今日、全米1のサーカスを見に行った。
日芸の2こ下の後輩が、唯一の日本人として頑張っている。大きな大きな大きな場所(代々木体育館的な)で、ものすごい人数と動物が入り乱れる、
ものすごくサーカスらしいサーカス。
そこに、水色の帽子をかぶった彼女が、顔を白く塗り、ピエロの鼻をつけて、飛んだり跳ねたりしていた。
もっと近くでみたい。
一眼レフを持って、客席の間の階段を駆け下りて、どツラまで。(アメリカは、お客様!とか言われない)
「まりこー!」
大声で叫んだときは、もう涙がとまらなかった。
すごい、すごい。
でもきっと、このすごい分だけ、きっと大変なこともあるはずで。
在学中はあまり話したことなかった彼女と、異国で会えたうれしさで、今日は昔からの知り合いみたいに、終演後話した。
かつて、同じようにあの江古田の校舎に通い、寒くなったら校門の目の前のファミマで肉まんを食べた。
その子がこんなに大きな場所で、笑い、踊り、飛び跳ねている。列車で暮らし、町から町へとキャラバンしながら。
うまく言えないけれど、すべて同じことだと思うのだ。
わたしが彼女をすごいと思うように、
彼女から見たら、同じ学校の先輩が、カメラマンと作家になって、仕事でNYにきていることは、すごいというか、へー!なことなわけで。
仕事でNY。
きゃぁぁあぁあ☆
ってなるほど、なんかカッコいい響き。笑。
でも仕事は大変があたりまえで、
4人とも友人であるけど今はビジネスパートナー、
ミーティング重ねて思ったことを言い合って、
よりよいものを作るために全力をつくす。
突然体調崩すひとがいたり、
予定どおりに行かないこともたくさんあって、
それでも「ナナメ前のカフェ、いいよ!」とか言ってモチベーションあげる。
さおりと完全プライベート行ったときみたく、
「とりあえずあとひと眠りしてから考えますかー」なんて、ゆるゆるhappyスタイルは許されない。笑
それでも、それらすべて旅であって、
これまで自分でお金を払わないと来れなかった場所に、
なにかしらの才覚をわたしに見出して、友人なのに、ビジネスパートナーとしてお金を出して連れてきてくれている、これはやっぱり嬉しくて、
この数日の尊さを噛みしめる。
ゆえに何かを書き記したくて書き記したくて、
もう寝なくては行けないのに、
ひとりタイムを延長してしまっている深夜3じ手前。
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