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2014年2月

2014年2月19日 (水)

妄想Run/ Now on sale

ヒールを慣らして夜がまもなく明けそうな芋洗い坂を、麻布十番に向かって歩く。夜中じゅう開いているけやき坂のスターバックスもこの数時間だけは朝一番に向けての準備中の朝五時三十分。冬の帰り道に必須のお気に入り、キャラメルマキアートもこの時間は買えない。なんて寒いの。ほんとうにこんな凍りそうな気温の中でも彼等は彼等の芋を洗ったのだろうか。アスファルトの奥に冬の川をイメージ…

密やかな口づけ(幻冬舎文庫)
妄想RUN 中島桃果子・著 

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アイコンやらfacebook中島桃果子ページでは、まじょきん文庫版発売のお知らせをずいぶんしていますが、ソフト官能アンソロジー「密やかな口づけ」も同時発売されております!その中にワタクシもひとつ「妄想Run」という短篇を寄稿しております。

 実はこの短篇、文庫化にあたり、自分で読み返して「全くエロチシズムがないではないか!!༼☉ɷ⊙༽」と驚愕し、しかも妄想がRunする話とはいえとっ散らかりすぎている!!とかなり加筆修正に苦戦いたしました。
 2011年に書いた話を2013年のわたしの持ちうる実力と技術をすべて投じて加筆修正した新しい妄想Run、こちらも本日発売!楽しんで頂けましたらこれ幸いです!

【内容紹介】
娼館に売り飛ばされ調教された少女。大きい胸をもてあましている女性。不倫の恋人に飽いて、高校生に惹かれていく病院受付の女性。SMの世界に足を踏み入れてしまった地味なOL。湯船の中で前日の甘い記憶を思い出しながら一人で楽しむ女性。生徒と関係を持ってしまうピアノ講師。様々な形の愛が描かれた気鋭女性作家による官能アンソロジー。

吉川/トリコ
1977年愛知県生まれ。2004年「ねむりひめ」で、第3回「女による女のためのR‐18文学賞」の大賞・読者賞をダブル受賞

朝比奈/あすか
1976年東京都生まれ。2006年「憂鬱なハスビーン」で第49回群像新人文学賞を受賞

南/綾子
1981年愛知県生まれ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞

中島/桃果子
1979年滋賀県生まれ。2008年『蝶番』で新潮エンターテインメント大賞を受賞

遠野/りりこ
1975年、東京都生まれ。2008年、「朝顔の朝」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞読者賞を受賞。11年、『マンゴスチンの恋人』で第12回小学館文庫小説賞受賞

宮木/あや子
1976年神奈川県生まれ。2006年に『花宵道中』で第5回「女による女のためのR-18文学賞」大賞と読者賞をW受賞しデビュー

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他の短篇も読ませて頂きましたが、どれもすばらしかったです。
これはお得な一冊だと思いますのでみなさまよろしくお願いいたします!

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男の人の中に潜む、六歳の男の子が顏を見せる瞬間、
それをいつも心待ちにしている気がしている。
性的で猥雑な行為のはざまでも、その無防備な一瞬は、なんだかすごく尊い気がするし、その表情にはどの瞬間より嘘がなくて、隙だらけで、純度が高いんだもん。

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2014年2月10日 (月)

雪の日に…

その日はなんだか奇妙な一日で、明け方にベッドに潜り込んで、寝るとはなしにうとうとしながら、なぜだかふっと、小さい頃の夢を見ていた。

大通りに面した窓の外に、ちらり、ほらり、雪が降っていて、部屋の隅に置いてあるストーブの上で、焼けたリンゴが、じじじっ、と鳴いていた。

http://t.co/1oJezhGXTV

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2014年2月 7日 (金)

NOW ON SALE

シュートは黙り、次の瞬間、あのグレープフルーツのように笑った。それは繭子の心臓を一瞬にして射貫いた。シュートは、間髪入れずに言った。

「ほんとに彼が君を好きならあんなことをするかな」
「あんなことって、何?」

 冷静に対応したいのに、頭に血が上ってしまう。心臓を射貫いた見えない彼の指は静かに細胞をえぐっていく。
あんなことって何? そう問いかけて、事実と妄想を織り交ぜたなら、「あんなこと」にいくつも心あたりのある自分にも気づく。いくつも心当たりのある自分に気づくことを知っていてこの人はわざとわたしにそう言ったんだ。

 彼の言葉は、ひとつの言葉の回りに、深度百メートルの穴をともなって、深い闇や濃い霧のように身体にまとわりついてくる。身体の中に不安が広がる。ぬかるみに足がとらわれそうになる。
 繭子は必死で耐えた。

「心が弱いね、スウィート。そんなんじゃまやかしに飲み込まれてしまうよ」
 シュートは言った。

「甘い甘いスィート」

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中島桃果子・著 文庫版「魔女と金魚」は、
幻冬舎文庫2月(旬な女たちフェア)にて、
NOW ON SALE!!!!
http://amzn.to/1kCmH6O

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2014年2月 3日 (月)

お知らせ!!

あのが装いも新たに文庫になりました☆

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【文庫版特典】

新装画:小倉マユコ
本編の他に志磨遼平(ドレスコーズ)による解説と、
作者あとがき、
そして、番外編「恋とアイスクリーム」が収録。


新装版「魔女と金魚」と、恋愛官能短篇集「密やかな口づけ」が2月の幻冬舎文庫「旬な女たちフェア」にて2冊同時発売!
短篇集には2011年幻冬舎Gingerに寄稿した
妄想Runが収録されています。

どうぞよろしくお願いいたします!!!
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Keiko's MOVIES VO.1
左のバナーにある「艶蜜花サーカスーフィリア・ドゥ・フェティソ」を、新たな視点で切り出した映像作品です。

ー物語、あるいはサーカスの入り口ー
どこの国のいつの時代の話かは知らないが、
一世を風靡した、旅回りのサーカスの一座があった。
サーカス、むしろ見世物小屋といってもいいかもしれないその一座は、町から町へと渡り歩き、儚いひとときの幻を、永遠に人々の胸に閉じ込めて、煙のように消えていく。
その華やかな光、瞬きも忘れて見入ってしまう曲技の数々、一座が放つ妖しい香りに引きこまれ、人々はそれをひとめみようと行列をなした…
撮影:Ave.K
スタイリングアドバイザー:necomix

サーカスフィリア・ドゥ・フェティソ [ 絶賛発売中!!]

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Keiko's MOVIES
VO.2

「東京Oasis-ある帰途からの帰り道」

TOKYO TRIBE 527 モカティーナ・モカコ from keiko on Vimeo.

中島桃果子刊行作品のバックナンバーは左右のサイドバナーをクリック!!
本屋さんにはないものも購入して頂くことができます

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あの「まじょきん」が文庫に!

幻冬舎文庫の2月の”旬な女たちフェア”で

と金の文庫と、
○短篇”妄想RUN”が収録されたソフト官能アンソロジー「密やかな口づけ」

が発売になります!(•'╻'• ۶)۶なんと2冊!
よろしくどうぞ!!旬な女たちフェアだって!笑 えっへん!

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2010年に単行本発売された「魔女と金魚」が装いも新たに、文庫になります。文庫版には本編の他に、「魔女と金魚」の前身となる短篇スピンオフ「恋とアイスクリーム」も収録。なんかバラバラになっていた家族が一緒に住める一つ屋根を貰った気分です。ううう。(涙)
あとはわたしのあとがきと、そして、な、な、なんと、
そして文庫というものには解説というものがつくらしいのだけれど、それを、ドレスコーズの志磨さまこと志磨遼平さんが引き受けてくださってこれまた同じ本の中に家族よろしく収まっているのであります✧*。ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
こんな日がくるなんて2011フジロックでは思いもしなかった!
(わたしの志磨さまへの情熱は、ブログのカテゴリに”志磨サマ”があるほどですのでそちらをご参照頂きたく)

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装画は小倉マユコさん。
幻冬舎装幀室の方が、単行本が出たときから文庫版には小倉さんでとイメージを温めてくださっていたらしく、そう相成りました。みなさまに早く装幀をおみせしたいです!

また、2011年に発売になった「眠らないため息」(ソメイヨシノ収録)を彷彿とさせるソフト官能アンソロジー「密やかな口づけ」ですがこちらは2011年に幻冬舎文芸誌gingerに単発掲載された「妄想RUN」が加筆修正のち収録されました。ソメイヨシノとはまた全く違うタッチの、疾走していくブレーキ感ゼロの妄想モノローグ小説です、巻き込まれて頂ければ。笑。

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ちなみに「密やかな口づけ」はわたしの担当編集者壺井さんが命名したタイトルだそうです。こちらも装画とマッチして美しいしあがりです。発売は2月8日!

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