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2012年12月18日 (火)

ウィルヴィルの三姉妹

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観てきました!!KERA版、「祈りと怪物ーウィルヴィルの三姉妹」
※ネタバレあるかも。

まず席が良かっタ!!!!
そして美術が良かっタ!!!!
音楽が良かっタ!!!
映像が良かっタ!!!

今回4時間超えか?くらいの長丁場で、こんなに長い芝居も久しぶりに観たのですが、
長さを感じさせませんでした。

実のところ、野田MAP&自由劇場フリークに思われているわたしですが、それはあくまで熱狂ファンであって、わたしが心底ホッとするというか、呼吸のように体に心に入ってくるのはKERAさんの芝居なんですね。
だからKERAさんの芝居を観ると心底落ちつく。
わからないけど、小さな頃にわたしは「親子劇場」という観劇クラブみたいのに入っていて、月に何本もあっちこっちへ芝居を、大きい物から紙芝居みたいなものまで観ていたのだけど、
多分その頃に観た芝居に近い気がするのかな。

串田さんはやはりどこかジプシーみたいな大道芸人やサーカスの、広場でやってるようなあの感じをルーツにしているし、野田さんは思想ありきで芝居を作ってらっしゃって、
芝居が「ちょうどに芝居」なその加減がわたしの求めているものにKERAさんの作るものがフィットするのだと思います。

「どん底」のときの降りしきる雪のときから、KERAさんの美術にはしびれていたのですが、今回も素晴らしかった。そして映像というか、芝居の為の「映像効果」としての映像が素晴らしかった。
わたし、あんまり映画みたいなスタンスで映像を使う芝居って好きじゃないんだよね。
だから映像が舞台美術のひとつと化しているKERAさんの映像の使い方好きなんだよな。
今回のあれは今流行の「プロダクションマッピング」ってやつだなぁって思ったのですが、
控えめなやりかたでよかった。

オープニングから映像が装置にシンクロしていくとこで泣いたわたしです。笑。

あとKERAさんの戯曲感もわたしはすごく好きですね。
KERAさんは戯曲を書く前に、人物相関図を書きそれをただ眺め読み込むことに数日でも数時間でも費やすらしく。
そのやりかたがわたしは生理的にひどく共感できるわたしです。
わたしもそうすることが多いかな。逆にもっと時間をかけるべきなのかなと思います、人物相関図作りに。
物語の展開を考えるのではなく人物を見つめなおし理解し掘り下げることで、そのひとたちが交差し関わる世界の中でどういう出来事が起きるかは必然と霧の向こうに薄らぼんやり見えてくる、、ということなんだと思う。

「残酷なほどに平等に、人間を描くために」
とパンフには書かれていますが、パンフを読んで「やっぱりなー」とか「なるほどなー」
とか思うことが多かったです。

三姉妹に解りやすい三色のドレスを着せていて(美しかった)これはすごく観客に優しいなと感動。あと姉妹たちが逞しくて、どれだけ誰かを愛しても、最後はブレないところが、最近の芝居の中でありそうでないなって思った。女って恋をすると変わるって風に描かれるのが真っ当で、実際そうだと思うし、そんな中、究極の選択で躊躇せず愛しい男を殺した(しかもそれぞれが全員)三姉妹は、わたしには衝撃でした。
緒川たまきがあまりに美しく、生瀬さんの芝居は人間味があってすばらしかった。
あと野田MAPにもよく出ている大倉さん?のパキオテ、あれ難しい役なのにすばらしかったと思う。まえに黴菌を観たのが2010年のクリスマス、今年のウィルヴィルも12月で、
なんか12月にKERAってすごくいいな。

友人のお誕生日祝いだったけど、自分も心底楽しんで、でも相手も楽しんでくれて、
いい一日でした。自分だけはりきってドレスアップしてったら恥ずかしいなと思い抑えめでいったのですが、向こうがお芝居を観劇とのことで正装みたいな感じで来てくれて、
そういうポテンシャルあるひとってわたし大好きなので、また一緒に芝居みたいなと思いました。互いに体調がよければ深酒したのでしょうが、
ふたりともあまりの体調不良に、そそくさと帰宅。

あの芝居みて三姉妹って華やかじゃなーい!と思ったので、ウィルヴィルの三姉妹に対抗して守山の四姉妹の写真を載せて終わりたいと思います。自分と自分の愛するファミリーの為には躊躇せず、男に拳銃をつきつけ引き金を引ける姉妹であれますよう!?笑

わたしも架空の町モノ、書きたいなぁと思ったところで「まじょきん」を書いていたことを思い出しました。いやね、もっとディープなやつ、なんか町が石膏でできたセットみたいな、古代文明とかマチュピチュみたなそんな感じのロケーションで、みんなビロビロっとした衣裳着てて、それも白いみたいな国のお話。

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