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2012年11月23日 (金)

まじょきんのスピンオフ

わたしは単行本を4冊出しているのですが、某友人のけんけんサンはことあるごとに「まじょきん」を押してくるので「そういえばまじょきんてばスピンオフあったねん」と思い、それを貸してあげようと本棚から引っ張り出しました。

どうもけんけんサンは、まじょきん以外はモカコが前面に出て来て世界に入れないらしい。

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《客観的に見れない》 しかしそれは家族、友人、かつての恋人はじめ、わたしに近しい関わりをしている人の宿命だよね〜笑 れいこさんが「蝶番」を読んで”あんなほとんど実話?のモカの日記みたいなやつで賞がとれるっちゃねぇ!!!”と驚くみたいに。

すこしでもわたしという個体を知ってくれている人との関わりの中で本を薦めるのは難しくて興味深い作業です。たとえばわたしを少し知ってて本もキライじゃないとすると「蝶番」は入り口として読みやすかったりもする。本をあまり読まない人にはまじょきんを薦める。本が好きな人には「ソメイヨシノ」を読んでみてもらいたいし、音楽やカルチャーに隣接して生きてる人には「誰JUNE」を感じてほしいと思う。
また相手の受け取り方もさまざまで、逆に関わりが深ければ深いほど、たとえば妹たちなんかは自分たちのことを書かれている「蝶番」を客観的に受けとめるまでは時間かかかったと思うし、「いまかつて恋文」とかは自分も極限で書いたのでまだわたしすら読み返す勇気がもてていない。親友のちほは『ムーミンの本はたわいのない一行でもおそらくふたりの歴史とかいろんなことがドドンってくるから気合いいれないと読めないの、1ページ読むのにすごく時間がかかるの、だからまだ**は読めてないのごめん。たぶんわたし、いい読者じゃないね』っていう。
あと、「夕日に帆をあげて、笑うは懐かしいあなた」は、あまり反応がこなかった本だけど、あれを絶賛してくれた人は、全部の中であれが1番イイ!って言ってくれた。そしてそのひとたはデビットリンチのファン(笑 だよね〜

けんけんとかは、この二年けっこう深い話とかをしてきて家族みたいな感じだから、出会う前に書いたまじょきんが1番純粋に、作家と作品を乖離させた上で「読書欲」を満たしてくれる本なのだろうな。
彼の「活字中毒」を、その風貌から”ファッション”だと思っている人もおおいと思うのですが(笑
実はガチに活字中毒なことをわたしは知っている(笑

「共喰い」くれたから永井先生の「つゆのあとさき」貸してあげた。
こっそり「不倫と南米」置いてったらそれにもはまっていたようで「ほらねっ」と得意気な気分。わたしは、ばなな作品は「うたかた」の次に「不倫と南米」が好き。

ということでスピンオフ作品、ついでに読んでみたらばすごい変な感触。
こないだ「うたかた」のあとがきでばななさんが何回読んでみても自分が考えた話と思えず首をかしげるとあったが、そういう感じ。
短篇なのに、しかも自分で書いたのに、途中の展開や結末を忘れていて『ここでこうきたのか!』と驚いてみたり、びっくりさせられたりとかして、変な感じだったけど、バランスのとれた面白い短篇だった。時計屋の娘のくだりなんか、なかなかいいと思う。
なんか自分の書いたものと思えず、ついそういう感想が出てしまう。
その短篇を先に書いてからまじょきん書いたんだけどちゃんと登場人物や世界観の連携もとれてて、アルバムだったらA面B面てセット販売したい感じ。

たぶん、書き下ろしと違って短篇はゲラのやりとりもそこまで何度もないし、短期間で世に出るから単純に忘れちゃっただけだとは思うのだけど、はてさて物語とはいったいどこからくるものなのか。

そしてわたしを知って居る人も、知らない人も、本が好きな人も本が苦手な人も、同じように楽しめる本、それが船パリだとわたしは信じて頑張っています。

まじょきんのスピンオフ「恋とアイスクリーム」に興味を持って下さった方は
こちらアマゾンからどうぞ!!これはわたしと壺井さんの最初のお仕事です。

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