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2012年6月20日 (水)

すし匠

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これは四ッ谷の「すし匠」さんのお酒です。
親方を存じ上げているのですが、
ふだんなかなか行くことができません(なぜなら高級だから)
ですが機会を頂き、初めて伺うことができました。
親しい方に連れて行って頂きました。

とてもとても感動しました。

わたしは、食べられない食材が、とくに魚系だとほんとに多くて、
また、細身でもないのに、量があまり食べられなくて、
あと、洋食でもイタリアンでもフレンチでも、あんまり美しいお行儀で食事ができないので、
(日々練習はしているんですけど、左親指がちょっとだけ不自由なことや、気が効かないとか、全体にたいする怯えとかdいうこともあってすぐパニックになってしまってやらかす…でももっと努力したいと最近ほんと思う)

だから、食に対してはいろんな抵抗があるんですね。いつもそのことで不安というか。

でも親方が迎えてくれたときの顔、ほんとにホッとしました。
「大丈夫だよ」と言ってくれているみたいで。
よく、「それ食べられない」というと、「いいものを食べてないからだよ、でもこれは違うから」と、無理矢理食べさせる料理人ていて、そういうの、とても辛い。

すし匠さんには一応事前に食べられないものがありすぎて失礼にはあたらないだろうか?とお電話はしたのですが、ほんとに親方優しくて、優しいって違うなあ、、、あったかくて、
感動しました。日本酒もすべてがあまりに美味しくて、丁寧で、ほんとに、すばかしかった。

これを読んで「そんな高級なお鮨屋さんだからその接客はあたりまえじゃない?」と思うひともいると思います。
でもそういうことではなくて、払うお金に対しての接客のクオリティということではなくて、
食事というもっと本質的な部分で、
ああ、こういう小説の書きかたをしたいなってわたしはやっぱり思ったのだよね。
本を読んだことがない人にも本が苦手な人にも、漢字があまり読めないひとにも、
逆に文学に精通している人にも、等しくフェアな物語を。
等しく心に入り込んでいく物語を。

だってさ食通じゃないと解らない料理なんて意味がないじゃん。
「Don't sit」って張り紙してある芸術的な椅子(実際見た)なんか意味ないんだって。

それって、親方でいうとお鮨に対する、
わたしでいうと物語に対する、飽くなき愛かなって。

人は自分の得意なことを、できることは「あたりまえ」と思って、それを出来ない人に対して「なんでできないの?」って、ちょっとばかにしたような目でみたり、そういうトーンで笑ったり、しがちなんだよね。

でもわたしは、自分ができることなら、それをできないひとに対して、守ってあげられる人でいたいと思う。伴走してあげられる人でありたいとも。

わたしの物語に小難しい漢字があまり出てこないのはそういう理由もあるのです。
大切なのは物語だから、それを「読む」というテクニカルなところであまり読む人に苦労してほしくない。でも美しくて素晴らしい、知って欲しい言葉(漢字)もあるから、
それはルビ打って使うけども!

そういった意味で、四ッ谷「すし匠」は感動にうちふるえた食事でした。

わたしの本はまだ一度も増刷になったことがないのだけども、いつか自分の本が増刷になったら、そのあかつきには、じぶんでお金払って行こうと思っています!
そしたらゴッホの万年筆も買いたいし、夢だけは果てがないなあ…

バンスしまくりの借金姫なのに(笑

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