「永遠」の手前にある「刹那」
「終わらないすべて」は始まりも途中も、けして楽ではない。
午後の紅茶のようではない。
けれどそれが「永遠」の手前にある一瞬一瞬の「刹那」であって、
今僕の前にベルリンの壁がぬっくと立ちはだかっているのなら、
そしていまの「刹那」どうやったってそれを壊して前には進めないのなら、
僕はきびすを返して逆向きに走ろう。
壁が東にそびえているのなら僕は西に向かって走ろう。
この惑星を一周するんだよ「永遠」に向かって。
見つけた光に向かって「刹那」を積み重ねられるのなら、傍にいれなくても怖くない。
ひとりぼっちでも淋しくない。
けして壊れない壁ごしに君の声を聞いているよりもずっと悲しくない。
君に背をむけていたって、
僕は君に向かって走っているんだ。
信じているから。この「刹那」の先に「永遠」があることを。
離れることを恐がるのは、信じる勇気がないからだ。
僕は信じている。僕と君の永遠を。
それが僕の、覚悟。
この惑星(ほし)の上で僕と口づけをした君に対する、
生涯をかけた誓い。
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