カサヴェテス「こわれゆく女」を見る
わたしの敬愛する奈奈さんに頂き、なんの因果かもうひとり敬愛するさららさんに強くオススメいただいた映画「こわれゆく女」朝5時に仮眠から目覚めて観ました。なんていうか・・・映画としてこんなに完璧な映画を久しぶりにみた気がします。
衝撃。
かなりコアなので映画をかなり好きな人でないと観れないと思うのでやみくもにおすすめはできませんが、ジーナ・ローランズがすばらしい。その佇まいのすべてが。そして彼女演じるメイベルの行動や感情の動きのひとつひとつが手にとるようにわかるわたしは、こわれるかもしれない女なのかしら?・・・とも思いました。
(いやでもそもそも女ってああいういきものなのかもしれないけど)
奈奈さんはやみくもに何かを薦めたりしないので、この作品をモカに・・って思ってくれたゆえんがわたしはどことなくわかるような気がしたのであります。
ああいう愛しかたをするよね、種類として。わたしたぶん。
わたしはメイベルに似ている?似てるって言われたらある意味すごく救いようがないのだけど(狂気の沙汰だから)でもあれくらいまっすぐ純粋に人を好きでいたいと思う気持ちもある。メイベルに対するある種の憧れみたいな。
だって、じぶんを受けとめてくれることを信じられるから人は感情をだすのであって、逸脱できるのであって、、そう思うと狂気もやはり愛だなぁ・・あそこまで壊れることができるって愛されてるんだよ幸せじゃんか、と思ったり。
しかし完璧な映画だったよ、それにつきる。ほんとにため息がでるほど完璧だったなにもかもが。
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