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2011年1月23日 (日)

世界しかないって…

珍しく落ち込んでます。精神的にではなく具体的に。
自分の実力のなさに。

今日みんなに説明しながら自分で気づいたけど、足りないんです力が。圧倒的に。
下手なんです歌が。つまり筆力が。

あたしってチャカカーンじゃないのに、「 Trough The Fire」歌おうとしてるわけね。
吉田美和が歌わなかったら「その先へ」の良さとかみんな気がつかないって。

だから、ユーミンを目指さないといけないんだって。歌の下手さとか関係ないくらいの「世界」で埋めるか、CharaとかYUKIみたいに、好き勝手やってる風だけど、実はめちゃくちゃ実力あるじゃん、あのひとたちすげえ歌うまいよ!みたいな感じか。
いますごく中途半端。

歌えないのに難しい歌ばかり作ってる。

小説家って難しい。みんながシンガーソングライター。自分で作って自分で歌ってる。

もちろん書くことはきっと得意なんだし、「書くことが上手い」ってピンとこないけど、他でたとえると、走らせたら県で1番くらい早いと思うの。
歌わせたら学校で1番くらいは上手いと思うの。
小さなバレエ教室だったらみんながびっくりするくらいキレイに回れる。
でも。
オリンピックには出れない。
オペラ座では群舞。
プロの世界ではいつも落第点。感性とセンスと、世界だけが売り。

でもプロなんかみんな感性とセンスありますよっていう話。
感性、センス、才能があるひとがプロになってるんだから。
そりゃあ音はずさずに歌いますよって話。

あー。バランスの悪さに凹む。
あたしはもうプロなのに。逃げも隠れもできない。村上春樹さまの1Q84と同じ本棚に自分の本があある。よしもとばななサマ!sや小川洋子さんや、川上弘美さんの隣にじぶんの本が置かれてて、人はそれを買う。
まわしを締めて、おなじ土俵にのっかちゃってるんだ、いいわけはできない。

すんごいイイ歌ができたから、みんなに聴かせたいけど、
あたしが歌ってもその良さ届かない。力が足りない。

かといって、みんなが喜びそうな歌を、明日あさってで、ちょちょいと作曲して、
わかりやすいコード進行で歌うにも、それを全うできる情熱ってあたしにあるかな。時間もないし。

でも歌唱力=筆力 磨けよ!とも思うの。腹筋して長くのばせるようになりなさいよ。メトロノーム聴いてリズム感培いなさいよ、人の歌よく聴いて、盗みなさいよ、って。

江國さんみたいに、簡単なメロディラインで、誰もが思いつかなかったような歌をつくれるような才能もないし、詠美さんみたいに、独特のフェイクで人を魅了もできない。ばななさんクラスまでの「世界の領域」にも達してない。なのに。

あたしには世界しかない。

あたしの中の小説世界。

作る曲は悪くないと思うのよ。
でも、だってそれすら、どっかからやってきてるものだもん。
あたしの力じゃない。

なのにその世界を、上手に映しとれる鏡を持ってない。もしくは、曇った、できの悪い鏡。

なにも映ってないの。

しっかり磨かなきゃ。

できない書記で、

意味のある会議をしても、

議事録を見て、中身がないと思われてる。

あーーー。ポテンシャル(素質)が欲しい。

でもない。

世界しかない。

ユーミンになるしかない。

なんとなくわかるよ、自分がユーミンに惹かれる気持ち。

でも。

「ゆるいカーブであなたにもたれてみたら、何も言わずに横顔で笑って」

なんてところまで、圧倒的な「世界」を確立できるかな。

ゆるいカーブで、あなたにもたれてみたら、だよ!!
どこにでもありそうなことを、どれだけ輝かせるのよ、ユーミンたら!!

「この道は、まるで滑走路、夜空に続く」

なんて1行を書き落とすことができる? あたしに。

そこそこの(←皮肉 笑)感性と世界観に甘んじすぎたなと、自分を罵倒してみるのです。

「あめんぼあかいなあいうえお」と、毎日発生練習してた、役者のころのが頑張ってたんじゃない? 毎日来たお客さんと飲んだお酒をメモしてたあの頃のほうが努力してたんじゃない?

それなりにできるからって調子こいてた。ように思うワ。

もっと実力がほしい。
チャカカーンになりたい。
逆にユーミンになりたい。

裏声が美しい歌を思いついたのに、裏声がでないよ~~~。

かといって地声で歌える曲を作り直すのも癪にさわるの。

ああ。

実力がほしい。

でもともかく。

日月で、あるラインを超えるものを提示しなきゃ。

ラインがどこかはわかってる。

そのまま飛ぶか。

背中で飛ぶか。

そこが問題。

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コメント

モカコさんの描く世界が好きです。作家・中島桃果子に出会えた事 うれしく思っています。どの作品も読んでいると 涙がでてくるのは どうしてなんだろう。。心に響いてきます。モカコさんの本、これから先も 何度も読み返してゆくと思います。素敵な世界をありがとう☆ 作家・ 中島桃果子の熱烈読者and人・モカコさんのファンより☆

投稿: 小林少年 | 2011年2月 8日 (火) 00時33分

小林少年さん
とても励みになることばをありがとうございます。
こういう言葉のひとつがどれだけ自分を支えているか、それこそ上手にあらわすことができないくらいに、かけがえのないものです。
何度も読んで頂けるように愛をこめて、物語を紡いでいけたらと思います。

投稿: もかこ | 2011年2月12日 (土) 02時35分

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