
年賀状を24日までに書き上げるという奇蹟をなしとげ、ただいま投函してきたよ。
今回なかなか刺激的な年賀状だけど、みんなびっくりしないでね。
本日お日柄もよく、夜はケラさんの「黴菌」で、なんかもういまからめっちゃテンションあがってるんですけど、まわりに「イヴにひとりで芝居行く=さみしいひと」みたいな感じのリアクションされて、自分との温度差にびっくりする。だってイヴって聖なる夜でしょ、ってことはもう、奮発して芝居を観ること以外になにをすればよいかわからない。しかも本日は壺井さんとのディナーもあるし♪
るんるん♪まじ郵便局から出てちょっとスキップしちゃった♪
で、尊哉の舞台「獣従承知」ですが(前後するけど麻衣子のは今度!)
好きにやっちゃってる舞台って、オギーのスピンじゃないけど、人を爽快にさせるよねってことを思った。それがすべてだよね。
Artistic Pantieのプロフの「好きなART」というところに、わたしは、
「貫いているもの
」
「純度の高いもの
」
って書いてるんだけど、フィーリングで書いたけど、ほんとそうだなとつくづく思う。
クオリティの高さ、って実はそんなにあたし評価してなくて、それって箱じゃん。その中に入ってる熱度が箱よりも高くない場合、箱なんか意味ないっしょ、と思う。
だからもちろんオリンピックなんかのクオリティはもちろんとても大切。それ以上に熱度があるもんね。それらが美しすぎる箱に入っているさまは無条件に感動します。
この角田ルミという女の人は、わたし、実は夏からこの舞台を楽しみにしてたんだけど、相当、なにか「物申したいこと」があるひとです。
その熱度がはんぱなくて、で、女ならではの、
「あ、そこ別に伝わらなくていいの、やることに意味があるから」
みたいに、観客に優しくないシーンとかもけっこうあるし、
わたしは彼女とモノの考え方が違いすぎて、
「??ぜんぜん意味がわかんない」とことか、
芝居作るのってほんと大変だから(とくに演出するとき)、
大変に大変を重ねてまであたしだったらこのこと伝えたくないわ、
もっと違うことを叫ぶよね~、とか思うけど、
ただただ、圧倒的な熱量が、温度を保って、あの建て込まれたセットや、
人数の多い役者にきちっと伝導しているさまは、感動的でした。
どんどん減退したり変化しちゃうからさ、伝言ゲームと一緒で。そこをキープするってすごいよ。だからまじ物語どうこうっていうより彼女に拍手。
これをやってることに拍手。
彼女の舞台は絶対次回も観に行く。
で、尊哉ですが、尊哉の感性の片鱗を見れたことが、ほんと、いちばんテンションあがったかもしんない(笑
「角田ルミって知ってる?」とタカヤに聞かれて彼女をチェキしてからは、
まさかこのひとならば、たかやのことを、しょーもない使い方しないわよね、そこ、わかってるタイプよね??とか思っていたのだけど、
ともかく、たかやと角田ルミはすこぶる相性がいい。
わたしはもともと尊哉って、繊細な感覚と感性をもってて、多分奥底には激情みたいなものを持ってるひとじゃないかなあって思っていたんだけど、なにせ普段からそれを絶妙のバランス感覚でパッケージしてるので、そこらが見えにくく、
個人的には「そこあるっしょ、絶対あるっしょ、なんで出さないの」
とか思っていたわけなのですが、そういう、尊哉のもつ「ゆがみ」みたいなものや「露呈したくないこと」みたいなものが、どういう稽古状況で出てきたのか、
瞬発的にキラッと出ていて、彼を、とても魅力的に見せていました。
わたしは身内の欲目&わたしはヤツの魅力を知ってるもん、みたいな(誰おまえ?)的な思い入れがあるので、まだまだ足りない気がしたけど、(まじ誰だおまえ)
キラリ、としてて、箱の中に熱量があって、逆に箱が見えない感じになっててよかたと思いました。
わがままな人間ほど蠱惑的な魅力に繋がるといいますけど、役者って、ある程度わがままというか、自分をだいじにとことんできるか、自分の表現したいことにとことん貪欲になれるか、そういう意味でどれだけバランスを欠けるか、みたいなことが重要なんだよね、きらっとするためには。
接客業と真逆なんだある意味。
だからいい役者って、バイトクビになるのよ(笑
三輪明宏みたいにどちらもできるひともなかにはいるけどね。
昔、あるひとに手相を見てもらったときに(手相というか手のオーラ)
「あなた、ちょっと気ィつかいしいさんで、じぶんのことあとまわしにしちゃうから、役者は向かないかも」
って言われたんだけど、その意味いまは、よくわかる。
『テラ客観的』な、タイプは別として、
感覚的な部分に日々左右されることが多いタイプの役者っていうのは、
どれだけ主観的になれるかがほんと肝。だって演出いるんだから、こっちが気にする必要ないのよね。実際は。しかも貪欲に貪欲を重ねた部分でシーンてできていくし。なので、これからも尊哉には、オンのときは思いやりとか気遣いとか忘れて、
どんどんわがままになってほしいです。
どんどん壊れてほしいし、どんどん堕ちて破綻していってほしい。
妖しく赤い月のように。お上品な王子様のようなつまらない月になってほしくないから。
めんたろうは『テラ客観』と『テラ主観』のギア変換スイッチを持っているので、演出しながら出演することがたやすくできるんだよね。
わたしは、「もう役者じゃねえし!」って、いろんなひとにとってのいい子やめたら、なんかすごい、いい芝居できる破綻スイッチが戻ってきた気がする。
それを失っていた数年、死にたいくらいに辛かった。
べつに使いたくなきゃ使わなくていいよ、あたし、へたくそだし。みたいな開き直りでもって、いまはどんな役でもやりたい(笑
「え?どMの海藻の役?え?裸でボディペイントなの?あ、でもやるやる~♪」
みたいな。でもこれを読んでも上記の役はもってこないでください。
そんな感じでタカヤのキラリにあたしってば超テンションあがっちゃって、
夜たかやに会いにいったらば、その数日後、スティモーロの柏木くんが、まったく同じこと、『俺さー(たかやが素敵だったから)嬉しくって思わずたかやに会いにいっちゃったもんね、わざわざ夜出かけてさあ』
って言ってたので
『実はあたしもそうだったんよ~』と笑いました。
みんな思いは一緒なんだね。
そんな獣従承知でした。
ほら、真剣に観たのに、いまだタイトルの意味すら理解できていない。
個人的には階段が好きでした。石畳の階段。
モンサンミッシェルみたいな。
あ”~~。誰も知らないと思うけど、実は密かにフィンランドに行く計画を立てていたのに、極貧と、年始に多忙を極めるためとりあえず断念したことをモンサン繋がりで思い出してしまった。
その反動で浪費したんだけどさ、パタリロDVDBOXとか、黴菌とか。
なんかもっといろんなひとに言いふらしておけばよかった。
ヘルシンキに行きたい!!船に乗ってタリンに行きたい!!!
でも2011の間に絶対行ってやる。
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