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2010年11月24日 (水)

『N.Y i love you』

Unknown
昨日公開打ち上げが無事に終了し、
今朝みいきが一ヶ月の滞在を終え、滋賀に帰り、ほんとうは、打ち上げのブログやら写真の整理やら、お部屋の整理の続きやらをしようと思ってたのに、夕方起き出して、オレンジ色に染まったリビングで、わたしが真っ先にしたことは映画を見ることでした。

今朝めずらしくすぐ下の妹あやめから
そういえばdvdの中にN.Y. ilove youっていうDVDが入ってるやけど、パリジュテームみたいなかんじのオムニバスでおもしろそうなのでよかったらどうぞ』というメールが来ていて、

わたしとあやめは実は映画の趣味がすこぶる合う。
みいきとは邦画の趣味がすこぶる合う。
ロンドンに長く住んでいたあやめがいう「映画」にはほぼ邦画は含まれず、あたしもあやめもアメリカ映画は実はそこまで好きではない、たまに遊園地に行くみたいな気分でパイレーツオブカリビアンを絶叫しながらみたり(笑 するわけだけど、日々に溶けこむ映画としては、ほぼイギリス映画、たまにフランス、スペイン、オランダ、ドイツ映画といった具合なんで、その『NY』という響きにすごく違和感を感じたのだけど、あやめがあたしに超アメリカ映画を、わざわざメールで推薦するはずがないので、好奇心もあって再生してみたらば、

冒頭からもう、しゅるしゅるしゅる~~と吸い込まれていきましたよ。

そしてなんか「わたしの毎日がようやく戻ってきた」って気分になりました。

わたしの日常に欠かせないもの、それは実は芝居でも小説でもなくて、
音楽と、世界、なんですね。

半分ロンドン人のような妹と長く暮らしていると、もちろんいろんな国籍のが家に遊びにきてたり、わたし自身もともだちがロンドンや、ドイツにいたりすることもあって(しかもマンションの隣はトルコ人のモデルのドゥイーグだし、向かいは中東系の家族だし、前のマンションは真下にフランス人が住んでた)
家や生活のなかにいろんな国の文化が混濁している様がふつう。

けれどもここひと月というのは、
『芝居』というひとつの要素しかわたしの中に存在していなかったので、
そしてさらに多忙を極め、自分のことは後回しになってたので、

こないだジャズピアニストの池野さんのリサイタルに行って、たくさんの管楽器と生音に囲まれて、『ああ 戻ってきた』ってすこし思ったけど、
今日、夕焼けのオレンジに包まれながら、ひさしぶりに「ひとり」と「静寂」を満喫し、コーヒーを飲みながら、画面の中に転がる異国の街角、それもさして劇的ではない日々をながめていると、
なんか遠い旅からようやく自宅に戻ってきたような、そんな安堵感に包まれたわけなのです。

そして映画がすばらしかった。
ほんとに、なぜこうなんだろうと思うけど、芸術的に大がかりなすごい企画でも、商業的にすごくないと日本のプレスは全然宣伝しない。
正直映画を見て、その豪華さにオドロキました。
映画自体はほんとうにマニアックで、『ラブ・アクチュアリー』や『マグノリア』をもっと単館系にした感じ。コーヒー&シガレッツ的なマニアックさ。

アメリカ映画かと思いきや、ぜんぜんそうではなくて、NYを舞台に世界中の監督が10人集まりオムニバスを撮り、11人目がそれをブリッチするというスタイル。当然役者も世界中から集まっていて、まさにNYの混濁したイメージ(行ったことないのでイメージ)を構成している。

数年前に「TOKYO」という映画がそういう感じであったけど(北見さん出てた)TOKYOはわたしみたいなマニアから見てもマニアックすぎたのに対して、これはとても見やすいと思う。
Barで会って、ノリでセックスしてまった男女がまた会う約束をしてしまって、
それぞれが合流するまでの往き道で、
(今日はやらんとこ(女)/ いや、やってしまうかな(男)/ でも所詮先がない関係だし意味ないでしょそんなの(女)/ でもあのセックスはよかった…(男)/  そのそもあの日ってそんなに飲んだっけ…?(女)/ぜんぜん好みじゃなかったのに…(男))とかを考えているのがナレーションで入りつづける話や(写真下。その後どうなったかはは教えなーい)、

彼女に振られた男の子に薬屋のおやじが超美人の娘を紹介して一緒にプロムに行くことになるんだけど、迎えに行ってみたら車いすだったり(JUNOに出演してた友達役の女の子が出てた!)、、、
なんか、あーそういうことあるよねー、でもわざわざ映画にはなってなかったねーっていう身近な感じでよかったです。

ずっと舞台に没頭していたので、映画のもつリアリティとかも心地よかった。
こういう感じのオムニバス舞台つくりたいな。自然な感じの。

個人的にはハリウッド色のない、いち役者としてのオーランドブルームがすごくよかったこと、ナタリーポートマンが可愛かったこと、(出演者豪華すぎじゃね!?)
日本からは岩井俊二監督が参加しているのだけど、
冒頭でこれだ!とわかったこと、それが岩井さんを溺愛しているからなのか、自分が日本人だからかはわからないこと、その作品でずっと声のみの出演で最後に一瞬だけ登場する女優が、世界中でもっとももっともあたしが愛している、
クリスティーナリッチであったこととそれを知ったときの衝撃!!!
つまり、溺愛岩井 × 溺愛クリスティーナリッチ×いち役者オーランドブルームって(写真下)、 
ジョニーデップ×クリスティーナくらいの衝撃があるので、心の準備欲しかったこと、などが特筆すべき感想としてあげられるかな。

映画好きなんで、ここまで前情報もなく見始めたしたDVDはひさしぶりでした。
いろんなことが知りたすぎて、途中で検索したよね…やっぱ現代人なんだな、嫌になるわ(笑

ともかくN.Y i love you おすすめです!アメリカ映画ではなく世界映画です!
すごい企画です。「そしてひと粒のひかり」の監督が撮ったのどれかまだ確認してないけど、ナタリーポートマンが出てたやつではないかな。

が、日本ってやっぱり娯楽としての映画しかウケないのだと再認識しました。
宣伝全然してなかったもん。
マドンナが初監督をした「Wonderlust」もそうとうイイ映画ですが、これも人に言うと「え?マドンナって映画撮ったの!?いつ!?」ってなります。
もったいない!

そして最後に。
旅から帰ってきてほっとした気分と書きましたが、
その旅(ねじ~~)は、とってもすばらしいものでした。
もちろんまた旅に出たいです。
その旅のことはおいおい大切に振りかえるとするとして、
まずはお茶漬けを食べたかったんだ、という意味に、解釈していただけたら。
このN. Y i love youな件。

つーか、我が友人たえこって、土屋アンナに似てるからあんなってニックネームだったけどクリスティーナリッチにも似てるね。

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コメント

私は「ニューヨーク、アイラブユー」公開時に
結構テレビで紹介されてるのを見てずいぶん気になってたんですよ。
ジャームッシュ好きな男と観た「ブロークン・フラワーズ」がとっても良かったせいで
「コーヒー&シガレッツ」を観てああこんな映画大好きだ、と思った私は北見さんの「ひといき」も大好き。
「ひといき」モカコさんにも観てほしい(DVD出てないけど(笑))
だからこの「ニューヨーク、アイラブユー」も好きですよー。
岩井さんは初期の頃めちゃめちゃハマってた(笑)

投稿: toro | 2010年11月25日 (木) 09時59分

モカ様が話すと外人さんみたい〜って思ったのはここらへんに秘密があったんですね〜。
アタイも映画見たいです〜
因みにアタイは昔のハリウッドが好きです
グレースケリー、イングリッドバーグマン、ビビアンリー…

投稿: ゆうひかり | 2010年11月26日 (金) 07時42分

ねじさん黄金月間が終了して、いつもの音楽のなかへ泳ぎにいきました。
ようやく日常に戻って購入した戯曲を楽しんだり写真をみてうきうきしています。
映画はここ最近みなくなってしまったから、もかこさん情報をきっかけに観たいなぁと思っています。
あ、藤谷さんの式日には岩井さんがご出演なさってましたっけ。
もっかいみよー、と今思いました。

投稿: ラパンヌ | 2010年11月27日 (土) 00時48分

Toroさん

ぜひ「ひといき」みたいです!コーヒー&シガレッツも好きでした!
ブロークンフラワーズも、なかなかよかったですね!


ゆうひかりさん
オーバーアクションで声がでかいのでよくからかわれます。銀座で働いてたとき、フィリピンやロシアの子とかも混在しててなぜかわたしもいつも「君は何人?」て聞かれてました。たぶん顔じゃなくて振る舞い(笑
バーグマン、大好きです!!


ラバンヌさん
式日、わたしもまだ見てないや。見ます!!!

投稿: もかこ | 2010年11月29日 (月) 03時35分

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