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2010年5月25日 (火)

metro 痴人の愛

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はい。metro第三回公演、痴人の愛に行ってきました。
前にさららさんと飲んだときにねじリズムのタカヤにさららさんを紹介したことがあったので、
タカヤと行ってきました。
一緒に芝居を観に行ったことがない相手を芝居に誘うのは緊張するけど(タカヤは役者だからいいけどね)metroは「絶対面白いから!」と言い切れる劇団のひとつです。期待を裏切らない。今日千秋楽だけど、もっと他の人も誘えばよかったとかなり後悔。好きそうな人にメールしてみようかな。
なんか芝居って、これをこの人に見せたいっていう気持ちがすごくあるんだよね。
上海バンスキングなんかは、もうすべての人に見せたかったけど、たとえばめんさん(石川氏)とだと絶対野田MAPでしょうとか(しかしまだ一度も一緒には行ってないが‥)
岡ちゃんには友人の演出家・田中麻衣子の世界を見せたいとかすごくあるんだけど、
この舞台はとてもタカヤと一緒に観たかったんだよね。あとちほ。あといときん。

なんていいつつ‥大失態をしてしまいました。
前日高円寺で三人で飲んでいたのはこのブログを見ててくれてる人は知ってると思うけど、
帰りのタクシーであたし「明日7じね」加えて、タカヤと待ち合わせとかしたことなかったから、

タカヤってさ、遅刻するタイプ?(なんて上から発言‥)

で‥あたし、7じに起きた
最低‥‥。
なにをやっているんだ〜!!こっちから誘っといて!!
で、勝手に劇場行ってもらってあたしはどすっぴんでタクシ〜。
動揺しすぎて起きてから劇場つくまでのことあんまり覚えてないや。
で。5分遅刻‥。
実はウッシさん(という方がいるのです)と一度観てたので、ストーリーとかはついていけたけど、初演の制作としては、出演者にも天願監督にも失礼だし、もうなんていうか‥、
その前にすげータカヤに失礼だし‥終わってるあたしでした。

で、前置き長かったんだけど、感想。
今回月船さららさんと池下重大さんのほぼ二人芝居なんだけど、二人でここまで魅せられるんだ‥というのが正直な感想かな。
スタイルを変えないってすごく大事なことだと思うのだけど、
大人が観られる妖しく、やらしく、それでいて美しい演劇って今ほとんどないと思うから、
江戸川乱歩や妖怪もの、今回でいえば谷崎文学という風に、日本のエロスをテーマにしつづけていることがまず、ほんとに「今回はどうくる?」とわくわくさせられる要因だと思います。
あと、どこまでやってくれるのかな?と思えることもね。今回さららさんのおっぱいとか見られるかしら?とか(笑 タカヤ曰く「これここでヤるんじゃないかというドキドキ感」とか。

そういう色っぽさって舞台には絶対必要だと思うんだよね。小説にもね。

さららさんの独特の色香と、すばらしすぎる池下重大さんの緻密でぶれのない芝居に完全にノックアウトです。
でもってmetroとは月船さららと出口裕美子のものだけど、演目は天願監督のものだってあたしは思ってて、metroという庭を女ふたりが所有してて、そこで鬼才が思う存分、なんの干渉も受けずに好き放題暴れている状態というか、どちらにも依存や上下のない、クリアな関係だと思うのですよ。暴れてる鬼才もすごいし、そんな鬼才に庭を提供している(鬼才は選べるからね どの庭を使うか)、さらら&ゆみちゃんの器もすげえ!とか思う。

あたしは個人的に天願さんの世界観がめちゃくちゃ好きだな。
とことん日本人だし。でもね、突然踊らせたり、ぱっと浮遊するシーンを挟んで「抜け」をつくる感じのお洒落さとかはあたしは完全にフランス映画だな〜とか思うの。日本人でこんなことスマートにできる人いるんだ‥みたいな。日本人が作るそういうシーンで、松尾スズキさんとかのもそうだけど(それはそれで大好きという前提で)土着的だから。
ひらりと鮮やかな「抜け」に感動します。

今回あたしが一番大好きなシーンは、ナオミが荷造りしてでてって、それから一回戻ってきて、はぶらしだかなんだかを取りにきて、それだけを握りしめて「ふん」という感じでトコトコ出て行くところです。女ってたとえ振られてというか絶望の淵にいても、そういうことできるしなやかさ持ってるよなあ‥とかって思いました。すんごく女っぽい行動だなって。

あとは舞台美術かな。いつも素晴らしいんだけど、今回は舞台奥がすりガラスの縁側みたいな感じになってて、奥から朝の光が入ってくるんだけど、その照明ふくめ最高でした。
昔、ベニサン・ピットで見たイサドラダンカンの照明思い出した。器具に照らされているという観念で見ている芝居にリアルな朝の光が登場するとすごく瑞々しいよね。

そんな感じで見応えがあったので、その後一時間くらいずっと痴人の愛についてたかやと話し込んでしまった。
けっこうアグレッシブな話をしたので、褒めるだけではなくて考えたというか、あのふたりは痴人か?いや、意外とフツウのカップルなんじゃないか?とか、たとえばあたしは、

全部の衣装すてきだったけど、最初の青だけ素材がもったいない。もっと他にあったんじゃないか

いや、でもあれはあの青色とあのデザインが要るでしょう、ナオミ感として」とか、
まあ酒の肴になりました(笑

でもリカフリカのときに来てくれた人があたしの朗読に関して、しばらく酒の肴にしたと言ってて、「それってすばらしいことだよ 酒の肴になるなんて」と言ってくれたんだけど、
自分が酒の肴にしてほんとそう思います。見応えがあるから彫り下げて話せるんだよね。

まあそんな感じですが期待を裏切らないmetro本日千秋楽です。

入り口で美しい女性(ゆみちゃん)が迎えてくれます。
きれいな女性が流れるように働くさまって美しいね。今回は裏方に徹している出口裕美子ちゃん。彼女はほんとうに美しい。

サイドバナーからHP飛べます!

あ、さららさんの誕生日プレゼントにステッカー作ったのだ!喜んでもらえたみたい♪
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コメント

もかこさん、千秋楽観て来ました。
あたしの勘違いでご一緒できず残念でしたが
(たかやくんと一緒に行けなかったのは悔しいと思ったけど
この舞台を彼の隣で観るのは乙女な(笑)あたしには無理だったなー)
何よりさららさんのかっこよさに感動です。
色っぽくてカッコイイって
大好きだった太地喜和子さんを思い出しました。
あたしは色っぽい女の人が大好きなの。
もっと言うなら女性から嫌われるぐらいの「男好きのする女」が好きという変なヤツです(笑)
もちろんさららさんはそうではないけれど。
だからナオミのしたたかな感じがすごく可愛い。
実は劇場に向かう電車の中で
このもかこさん&たかやくんの感想を読んでたので
もっと凄い事になっちゃうのかと思ってたんですけど
見せずして見せる、ってのが逆にエロスなんだろうか。
しかし池下さんの泣きのシーンは衝撃だった。
そりゃあ舞台で泣く役者さんを今まで何度も観て来てるし
同じ舞台に複数回行った場合でもその都度涙を流す主演俳優を見ながら
その都度泣いてしまう自分というのも経験してるけど
池下さんの尋常じゃない涙とその彼を前に笑うさららさん、
という画がものすごいシュールで打ちのめされた。
松尾スズキの舞台はこのところほとんど観てますが
(あ、誰に言っても驚かれるけど松尾スズキもリリーフランキーもあたしより年下!
なので呼び捨て←ふたりとも老け過ぎ)
もかこさんみたいな観点は新鮮♪
と、こっちで感想書いたから自分のブログで書くことないぞ。
ゆみこさん本当にキレイでかなりタイプです(笑)
ステッカーもらいましたよ。

投稿: toro | 2010年5月26日 (水) 11時08分

toroさん
あたしは大遅刻したんで、実際たかやがどの席に座ってたのかも知りません(笑 一緒に行ったというより、同じ時間にたまたま同じ芝居を別々に見てた図です(笑 

実はエロスはそこまでなかったんですね。あたしは前回の妹と油揚げや陰獣の方がエロは感じました。で、そこについても三丁目で議論してたんですけど(どこまでエロスを芝居にいれてくべきか)感想には「えろい」と書いた方がみんな興味もってくれるかなあと(笑 実際ふつうの小劇場と比べたら格段にエロイですしね。あたしとtoroさんはそれじゃ足りない?(笑 もっとgive us エロス♪というところなんでしょうか(笑

池下さんは最高。
さららさんはさららイズムがあって好きです。エロスを包括するイズム。

投稿: もかこ | 2010年5月26日 (水) 12時22分

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