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2010年3月 7日 (日)

上海バンスキング!!!(初日!!)

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いやはや長い長い助走をつけての、上海バンスキング。
ゲネはほんとうに棚からボタモチだったので、あっと言う間に終わってしまった感じで、
2010年2月23日上海バンスキング初日、この日をむかえました。
ドンキの前からカメラをかまえてこの写真を撮りました。
生きてたら、こんなことも起きるんだ
正直な感想です。

いつもは遅刻ギリギリのあたしも一時間以上前に毎回着いて、一階のカフェでお茶。
コクーンの外に出れば、スタバとかあんだけど、一センチでも劇場の近くにいたい。

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初日の様子は、ちほのブログに胸が痛いくらいに書いてある(写真も満載!)のでどうぞご覧あれ。
これを読むと、わたしに言うことがない気持ちになってしまいます。

ちほブログ 
このちほのブログが全然違うサイト(上海バンスキングのコミュ)で、
「このブログに詳しくいろいろ載ってます」と紹介されていて笑いました。

上演中は、正直ずっと泣いてました。

でも「あの上海バンスキングが観れた~
みたいなことだけで泣いてたんじゃないんです。

人ってなんて素晴らしいんだろう。生きてることは冒険の塊だ

ってそう思ったんです。

そう思うと、60歳を超えた吉田日出子さんが、それでも、
ああ~夢が、多すぎる
って歌うその意味とか、歌詞のすごさとかがもう、じんじんからだに染みて。
涙が止まらなかったわけ。

上海バンスキングの追っかけが上海バンスキングを絶賛するのって、
危険な部分があると思うのですね。

わたしは、ほんとうに数え切れないくらいの芝居をこの東京で観てきました。
今は作家ですけど、もしかしたら東京にきてからの13年は、読んだ本より観た舞台の数の方が多いんじゃないかなあって思うくらい。

2010年の上海バンスキングってね、もちろんみんな歳をとっているし、動きがままならないところや、デコさんがね、歌の2番入りそこねたり、出番なのに間に合わなかったりね、セリフを噛んだりね、
そういうところがあるの。
見る人が見たら、「みっともない」って思ったり、「ここまでしてこの演目にかじりついてるのってダサイなあ」って思ったりすると思うのよ。
でもね。

わたしは、とっても玄人目で見てね、とってもシビアに見てね、
この演劇って「芝居」として、今の時代の二つも三つも先をいってるなあって思ったの。
驚愕したんです。

プロフェッショナルで、ある盲目のIBMの開発者が、音声認識の開発の会議で、
相手方に「年寄りや、発展途上国の子供とか、マイナーな使用者のための開発をするほど僕達の仕事は暇でもないし、お遊びじゃないんです(僕らは一流の研究者ですから)」って言われるの。
そのときその人が言うの。
その少数派に、いかに”パソコンを使う”というモチベートを持たせるかは、意味深い研究です」って。
そしたら相手方ははっとするの。このひとは単に、物を作らせようとしてるんじゃなくて、時代を切り開こうとしてるんだなって。

変なたとえだけどそれに似たようなこと。今目の前で起きてることのもっと奥に真実があるというか、そういう意味では、
こんなことができてしまうんだ」って。
老いとか、衰えとか、技術とかそういうのを通りこした先に、やっぱり芝居が存在してて、
人がそれを観に、高いお金を払って足を運ぶんだってこと、
串田さんがどれだけお客さんの力や想像力や人間力を信じているのかってことに、胸を打たれました。

芝居の可能性はこんなところにも転がっているんだなあ。

そして今までの上海バンスキングは「見せるもの」であって、今2010年の上海バンスキングが、お客さんも参加することではじめて完全な芝居になっていく様を見たあとに、パンフレットの串田さんの挨拶が、あたしがいまここに書いたもろもろ、上海バンスキングにお客さんも加わって初めて完全なかたちになっていく、
どうやらそれこそが、16年前に予感していたことのような気がするのでした
と締めくくられているのを見て、
串田さんは、ほんとうにすごい人だなと思ったのです。

ああ、夢が。

多すぎるよ。串田さん…。

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心の底からやりたいと思える芝居を、心の底から仲間だと言える人同士で作って、
心の底からそれを見たいと思う人が観に来る。

それこそが、本当の意味で芝居なんじゃないかと、あたしは思うのだ。

こんなことに挑戦し冒険し続ける串田さんを見ていると、
まだよちよち歩きの自分が、大海も知らずして海を恐れて、バカじゃないかと思う。

小さな帆をあげて、漕ぎ出さなきゃ。
60歳になったとき、幸せな芝居、物語のなかで生きていられるように。

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※あたしが船出するとき、おそらく自分の意志とは関係なく乗船させられるはめになる二人の戦友を紹介しておこう(笑
乗船者名簿①わたしにとっての吉田日出子(歌うたいのちほ)写真上右。
乗船者名簿②ものづくりになると毎回必ず大ゲンカになって「二度と誘うか」と思うけど、やっぱり誘ってしまう(笑パリにも一緒にいきました近郷美穂。写真下左。

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