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2009年12月

2009年12月22日 (火)

ブリタ二―マーフィ死去

ショック。

17歳のカルテにでてくる変なぽっちゃりの少女がブリタニーマーフィだと気づく人はいたかしら??

8mileでエミネムと共演していらいすっかり可憐なブロンド美女のイメージだったけど。

好きだったんだよね。

ショックだわ。


親戚が亡くなって、いま横浜にいるんだけど、

ほんの一年前会ったときは生きてたのよね。

みんなで超高級なすきやき食べにいったのよね。
そのとき「一緒に行くんですよねー」って聞いたら、
「ううん」
って笑ってた。
結局あみちゃんのお母さん以外で食べたよね すきやき。

人が亡くなるって、

あたりまえのことだけど

ここにさっきまでいたひとが
いなくなることだよね。

それってやっぱり全然

受け入れられないよね。

お通夜のときは、意外と誰も泣いてなくって、親戚だけの空間て近すぎてそんな感じで。ビールやオレンジシューズを抜く「ぽんぽん」て音がやけに元気で。

解散してからも、父とホテルでごはん食べて、飲んで、
呼びつけといて追い出されて、いまひとり備え付けのPCのまえでこまごまと仕事すませたり、いつものように牧場やったりしてるんだけど、

そいでもって母から電話がかかってあれこれ報告したり、
ドイツのみさきと電話して「絶対ドイツ寄ってよね!」と念押しされて、フランクフルト→ヒースローのフライト調べたりしつつ、風邪ひきはじめの痛い喉を気にして、Alwaysのシフトつくんなきゃとかなってるんだけど、

人が死ぬって、こういう「いま」が一気に過去のものになって振り返ることしかできないことなんだよね。

母の長い話を右から左に流したその声を言葉を思い出そうとしても「昨日の話だけどさ」とは言えなくて、父の自慢話にもうすこしつきあってあげればよかったと思っても遅くて、

たとえばゆっくり解きたいと思ってたわだかまりとかも、それすら置き土産になってしまうことだよね。

そんなことを考える。
そして慣れないDELLのパソコンのキーボードは固い。
これだけの文字をはきだすにも労力を要すキーボードで、

死ぬことってなんなんだろうと打ち続ける。

そして親戚同士の弔いは賑やか。
ホテルのベッドは無駄にダブル。

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2009年12月17日 (木)

JUNE vo.2 発売!!!

JUNE VO.2”I  heard you say-アイハージュセイが掲載されている、
Feel Love 2010 Winter[By 祥伝社] 発売!!です!

Img_1539 Img_1541                                                               

                                    

「ここで昔、歌を歌っていたJUNEという女の子を知っていますか?」
ライブハウス『OCEAN』に、一人の奇妙な女が訪ねてきた。

これはおそらく牧野さんが書いてくれたコピーです、今回の。

いつも物語を書くとき、最低限自分が読みたいと思うようなものを書いています。
社会の評価や人気とか、そういったものは流動的で、
ぐんと当たることもあれば全く相手にされなくなったりもする。

でも誰にも評価されなくても、「自分が読みたかった物語」の並ぶ本棚であれば、ずっと幸せでいられると思ってます。

JUNEはわたしが生涯最初で最後というくらいに愛してる(愛してた?)作品です。
2003年に映画用の脚本として書きました。

今年デビューしてから、たくさんの会社で様々な小説を書かせて頂き、
それらのすべてが「特別」であり「ONLY ONE」だと断言できるもので、
すべての作品を同じだけ愛していますけど、

JUNEというのはわたしの多感な20代前半を缶詰のように閉じ込めたという意味で、
異色な特別さがあるかもしれません。

大切に書けば書くほど、マニアックになってしまって、編集者の牧野さんを毎回困らせてしまっています。たくさんの人に読んでもらいたい。
でも小さなきらめきを大事に書きたい。
そんな具合で毎回なかなかひと筋縄ではいかない作品です。

これをaccoと一緒に作れているということも、心の支えになっています。

作家というものは言葉で表現する仕事ですけど、世の中には言葉にならない気持ちの方が多すぎて、形にならない繊細な感情でできた城を目に見えるものにするのはとても難しいです。それをaccoに助けてもらっています。

あがってきた絵を見て、「同じものを見ているな」と確認できます。
それを冷静に読んでくれる牧野さんがいて「あ、みんなに届くかな」と信じることができます。

異端な物語ですが、わたしはJUNEを愛しています。

どうぞおつきあいくださいましね♪

発売に合わせてバナーも変えてます!みんな気付いたかな?↑

あ、JUNEの挿絵を担当するaccoさんの個展パーティ、リカフリカレセプションの詳細はコチラ☆
Artistic Pantie主宰のパーティです!
リカフリカレセプション

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2009年12月15日 (火)

壺井さん結婚式

12月5日(土)にわたしの編集者の壺井円さんの結婚式がありました!
@グランドハイアット六本木ヒルズ。

壺井さんとは3月刊行予定の新刊「魔女と金魚(仮題)」に向けて、一緒に頑張ってきているわけです。魔女と金魚のスピンオフである「恋とアイスクリーム(パピルス)」から考えると、かれこれ10ヶ月くらい?一緒に仕事やってます。そもそも電信柱にぶつかるみたいに作家になったわたしに、一番に食いついてくれたのが(食いつく…笑)壺井さん。
受賞の言葉読んで感動しました!本出しましょう!」
まだ蝶番も出てないのに(笑 そんなうまい話は世の中に転がってないと思ったわたしは、
もしできたらいいなと思ってる夢みたいなお話をしました「こんなのいつか書けたらいいな」みたいな。

それ!出しましょう!うち(幻冬舎)で!」

え?まじで言ってんの?」

正直、(そんな簡単に幻冬舎から本出ないでしょ、普通、しかも魔女の話だよ?魔女だよ?却下されちゃうよ~)と思い、信じてませんでしたが、あれから一年、あと3ヶ月もしたら、それが本屋に並んじゃいます
それはラッキーでもなんでもなくて、ひとえに彼女の人間力と、本への深い愛あってこその粘り強い努力あってこそだと知ったのはもう少しあとの話。
春にはケンカもしました。ってもあたしが勝手にわがまま言っただけ。
「あたしの原稿がそんなに気に入らないならあんたが書いてよ!」的な…
(笑 幼稚だなあ、Me)

でもそういう話し合いを乗り越え、いまでは心から信頼する編集者のひとりです。
前置きが長くなりましたが、じゃん!

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初めて「中島桃果子」名義で、

結婚式の招待状もらった~☆

いそいそと出かけました。近所すぎて時間余裕と思ってましたが、「大人の結婚式の装いってどんなの?」と悩み、毛皮=殺生だからマナー違反なので避けていたのに、マンションの下まできて、「え”っ!カバンがファーだし!!!」
と戻ったり…。200912079それで五分遅刻しちゃって、そろりそろりと席についたら、わたしとひな壇を結ぶ視線の間にいる人は村上龍氏ではないですか!限りなく透明に近いブルーなんじゃないんですか?その隣には、プロフェッショナルで特集されてた敏腕編集者の石原さんじゃないですか!!3回くらい巻き戻して見たし!でもって村上氏がおそらく(あの子だれ?)みたいなことを石原さんに聞いてて、おそらく(あれは壺井が担当してる新人の…)みたいな感じになってて、「ああ…遅刻してきたし…おそらくみんな控え室で挨拶したりするのよね…ばかばか」って感じで冷や汗。美しく座っている壺井さんにも申し訳ないし…遅刻したせいで席次表もらえなくて、
「誰が編集者で誰が作家さんで誰が新郎のお連れ様で、誰が壺井さんのご家族かわかんないつまり誰に挨拶していいかわかんない」という青ざめる事態に…
「ああ。ほんとに遅刻してごめんなさい…」

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このあたりから気をとりなおしてカメラマンモカコに。日ごろのお礼にと一眼レフ持ってきたのだ!

 

 

 

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石原氏Speach。プロフェッショナルのときも思いましたが、石原さん、話をするのがとても上手です。楽しく温かい素敵な祝辞でした。

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村上龍氏Speach

人っていうのは勝手な生き物で、あたしも会うまでは「怖そう」と思っていた村上さんですが、壺井さんを心底可愛がっているお父さんのような祝辞に、すっかりファンになりました。200912098

200912102200912111200912107ジャジャジャン!!

パパーン♪

華麗なる一族って感じね。

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               そして華麗なる三姉妹!!!

このあとしばし、お色直し…

200912122_2200912185                  そう。豪華なバンケットルームなのだ。うすうす気がついてはいたけど、ほんとに良家のお嬢さんなのね壺井さん…。

200912133200912141200912147                  キャンドルサービス☆

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壺井さんの友人Speach&作家の 梁石日(ヤン・ソギル) さん(闇の子供たちや血と骨や、作品が映画になってますね、たくさん)Speach

このお友達のスピーチが素晴らしくて、いかに彼女が本を愛し、本と生きてきたかを教えてくれました。

「ある日勇気を出して『一晩で何冊くらい本を読むの?』と聞いたら『13冊』と答えがかえってきて、ショックを受けたのを覚えています」という言葉が印象的でした。

その後で梁石日さんがスピーチをしてくださるのを見てたら、なんだかそれが自分のことの様に感動してしまい、涙がでました。
「誰よりも早く素敵な本に触れたい」と編集者になって、一生懸命頑張って、文学の第一線に立って仕事をし、それを7年支えてくれた恋人が旦那さんなり、こうして素晴らしい作家さんが「形だけ」とかじゃない、本当の気持ちでお祝いに集まってくれているって、すっごく幸せじゃないですか?

旦那さんもやわらかい素敵な方で、なんかもう全体的にきゅんきゅん来てました。

200912191200912192_2同じテーブルだった、イラストレーターで作家のおおたうにさんと☆

   

200912197200912202

素敵なショットでしょ?
これを撮るのに夢中になって、列から離れてたら幻冬舎のみなさんに「中島さん、中島さん~」と呼ばれる始末…。いつも裏方だから、気を遣ってもらうポジションに不慣れなMe…。幻冬舎のみなさん、ほんとに温かくて素敵な方ばかりでした。

二次会の場所がなんとあたしの家から徒歩五分!
これは行くでしょと二次会もおしかけ…壺井さんの同級生とはしゃぎ、レイレイ(旦那さん)に飲ませ…。

 

200912180

 

200912205

                     

あ。チューしてる~

                        

                 

みたいな感じで、壺井さんの愛らしさや、壺井さんを愛するたくさんの人に出会えた素敵な夜でした☆

200912207ほら。

リンゴとか梨とか色々あったけど、
桃をくれたの~♪

壺井さん、ほんとにおめでとう!

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2009年12月10日 (木)

どんだけあんたたち!?(妹と油揚to浮夜)

サブタイトルは「どんだけあんたたち素晴らしいの?」
今日はほんとに濃い一日でした。

まず新宿にてmetoro第二回公演「妹と油揚」を鑑賞。

Cmn_bg いやー面白かった。
近親相姦の兄妹がいて、妹にイズナっていう妖怪が憑く話なんだけどさ。

超、アングラの匂い。

そしてあたしが思うに、天顔大介という人―映画監督であり演出家であるわけですけど―と、月船さららというアイコンが相性としてとても良いのでしょうな。

そしてそれだけだとちょっと濃くなりすぎてしまう、
うまくいえんが偏りすぎてしまう空気を、出口結美子という女優がうまく緩和してて、metoroという劇団はハードとソフトのバランスがすごくいいのだと思う。

なんかえらそうだけど、ともかく、
まずは作品の世界観というのはまぎれもなく、鬼才:天顔大介という人間から発せられているわけで、彼の独特の視点と、日本ぽい湿度と、生々しさとエロスというものが一番の魅力で、あたしが思うに映画より芝居のほうがあたしは好き、というか生々しさがましてよいのだと思う。

そこでもう妖艶というより怪演としかいいようがない、ふりきったふたりの女優の演技力というよりこれはもうポテンシャルの高さ!が世界観にいい感じに肉付けしてます。

まえに藤原竜也がテレビで、自分はシャロンストーンが好きだと。なぜなら、パンツも見えまくって、表情とがぐっちゃぐっちゃになって、よだれたらしながら、どうしようもない女を演じきっている、そんな女優が日本にはいない。と言ってましたが、まさにそういうものを見せてくれます。

これで、すまして「あたしたち女優よ」ってやられても「はいはい」ってなっちゃうわけじゃない?「綺麗なのはわかるけど」って。

板付きで登場して奇怪な踊りを踊り続ける女。
最終的には狂った笑顔で、服とか脱げちゃって、そのまま吊るされて宙に浮きながら、
大きなカマスにならカマス~~~」と絶叫笑いをする、とり憑かれた妹(月船さらら)を見て、
「まじでスゲエ~」と思いました。ここまでできる女優は大竹しのぶさんだけだと思ってました。

http://www.youtube.com/watch?v=UN5sxJBcZos&feature=related

(↑これをごらん)

そうかと思えば操り人形を相手に「あんあん♪」もだえている変態の助手(出口結美子)がいて。

結局人間て、普段は見せない人間の一面をのぞきたくでうわさ話をしたり、興味を持ったりするわけじゃない?

たとえば「この女すごい清楚だけど、すごい変態なセックスしてんじゃないかな」とか。

でもそういうのを芝居に乗せたとき、やっぱ役者も「さらけだす」恐怖と戦うわけで。
マルホランドドライブ(デビット・リンチ監督)のとき、ナオミワッツにはオナニーシーンがあるんだけど、「それはものすごく自分の中の壁を超える仕事だった」と言ってましたけど。
ひとりで食べものやに入れない女性(某Rさん)がいて「自意識過剰かもしれないが、食べる行為を、知らないひとに見られるのがダメ」って言ってて、対照的に「それくらいの女じゃないとエロスを感じない」と言った男の人もいて、

見せるものじゃないものを見せるってこと。食べるという行為、排泄するという行為、性行為、眠るという行為、それをみんなが人前でできるわけじゃないから、モラルという線引きはあれ、それをやる人=役者というのは人をひきつけるのだと思うし、

その究極のところまでチャレンジしているからエロスがあるし。
この2人の女優のあくなき挑戦にはほんとに惜しみない拍手を送りたい。

そういう普通じゃないモノをやっぱりお客さんて「見たい」もんだと思うのです。
あ、もちろん、なんでも度がすぎたことをすればいいって言ってんじゃないよ。
自分が目立つためとかそういうんでなくて、あくまで話の中の登場人物として、
シーンとして必要だと、それが自分の役割だと理解して、その役を果たしている、というところに感動しているわけです。

あと、客演陣のすばらしいことよ。花園神社の椿組でおなじみ 外羽山文明さん、
天井桟敷出身の若松武史さん、あと兄役をつとめた寺十吾さん(個人的に彼がとてもすばらしいと思いました)の三人の織りなす世界観がほんとにすごかった。同じ時代を生きるって、それだけで共通感覚があるってことなんでしょうね。

外羽山さんなんて「ぶーっ」と飲んだ酒、客席にふきだして、お客さんにかかってたんだけど、このクレーム社会の中で、「急流すべりに乗るんだから濡れるのはあたりまえ」的な、「小劇場なんだからこれくらい心の準備してこい」的な、こっちが初心者気分にさせられるあの空気はなんでしょう。

と、まあ、圧倒され倒しの二時間弱のあとで、久しぶりに再会した京都時代のメンバーで「新宿四条大宮化」をはかり、しばし飲みました。

その後用事があってインフォキュリアスへ。
でもって、Duwrite Mayのライブを聴いて。これはいつも素晴らしいので書くまでもないが、「Havent we  met」という、ケニー・ランキンの曲を聴けてよかった。ちほさんが、心から愛するミュージシャンの曲を歌うとき、声が違います。

そのあと西麻布「浮夜」へ。

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すんごい久しぶりにDJ BASS氏のスピンで踊ろうと出かけましたが、
すばらしすぎて失神しそうでした。

正直、いいものを知ってはじめて駄目なモノに気付くというのあるじゃない?
彼に出会ってからは、わたし、相当素晴らしいDJのスピンでないと踊れなくなってしまい、

そういう意味で耳が肥えたり、舌が肥えたりする30歳も、それはそれで面倒だなあと思ったりしています。

ともかく、あたしが27Destinyをフェイドアウトしてから一年半くらい?会ってなかったけど、スピンすることを教えてくれたときに曲のジャンルからいって「マイケルかけるわけ?」と聞いたら、かけるよ~ってことで行ったんだけど、

こんなかけかたすると思わなかった~~~おしっこちびっちゃう!!!~~

ってくらいの素晴らしいスピンでした。マイケルの一気7曲くらい?の、コスリはあるし、重なって二曲とかあるし、そこにまたデュクデュク♪みたいなのありで、マジでやばかった。

そのときになぜか青木研のバンジョーを思い出したのはなんででしょう?

多分心臓を手づかみしてくるような「リズム感」なのだと思うけど~。

まあ、そういう最高潮のときにちょっとしたじゃまMCが入って、すっごいプレイしにくそうだったけど…。あたし素人が長々ブースにいるの好きじゃないんだよね。あそこは神聖な場所なんだからさあ。ヤツラの指先に音楽の生き死にがかかってんだよっ!とか思って、萎えたけど…。そこはしょうがないか。身内のパーティだもんね。あのMCを待ってる人もいるんだもんね。実際ふたりとも人としてはその飾らないスタイルが好きだし。ただ、酔ってたからね(笑 MCが…

そして浮夜でばったり会った、P・T・P(pay money to my pain)のギターのパブロと、ふたりでシゲルなきティティへ。
あっ。今月発売のFeel Loveで連載の「JUNE」に、Pay Money To My Shit(笑)というバンドのギタリスト役で登場してもらってます。

パブロとけっこう深い話をあれこれして、新店長のまいこと乾杯し、合流したBass氏と乾杯し、夜はふけていきました~

まいこずっと男いないけど、あたしが男だったらまいこがストライクだなあ。
なんで男できないんだろ…。

ロンドンのたえに捧ぐフォト。たえこ~!

あっ。みなさん1月のパーティをお忘れなくね☆
リカフリカレセプション

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2009年12月 2日 (水)

モノガタリ カタル

素敵な物語が書けたとき。正直感動します。

その感動を「あたしってすげー」っていうナルシスト的感動だと誤解されることは多い。

だって、かの山田詠美サンですらエッセイで
「自分の本や小説を読んで泣くようなキモイ作家がいますけど、あたしはそこまで自己陶酔できましぇん」
というようなことを書いています。



今「クラムボンと猫」という話を書いています。一回の連載で、ワードの用紙で5枚(原稿用紙15枚)なんだけどね、これがね、たった5枚にいつも6時間くらいかかる難産です。

ソメイヨシノとかJUNEとかはいつも20枚弱(原稿用紙45枚くらい)を一晩(7時間くらい?)で上げるのに、どうしてもそれができない。
クラムボンのように、ふわり ふわりと浮かんでくる泡のような記憶や感触をとらえるのにすごく労力がいって、すんごい消耗したのにまだ2ページしか書けてない…なんてこともままあって。

しかしさきほど第11回の原稿をあげたのですが、
予想もしていなかった一瞬のきらめきのようなシーンに出会うことができて、感動しています。
「おまえが思いついて書いてるんじゃん」という見方はできるし、実際あたしが書いているんだけどさ、どうもそう思えないというか…あたしの予想とか「こんな感じかなあ」を飛び超えて、登場人物たちが輝いて語りかけてくるとき、あたしは彼ら彼女らの生き様にほんとうに感動します。

そんなことは実際ありえなくて、書き手が自分で書いたものをあたかも「それが起こった出来事」みたいに思い込んでいるという、思い込みに包括される種類のものだとしたら、あたしは多分本気の虚言癖であり妄想癖なのだと思う。そこに意識がいってないから。

「クラムボンと猫」というのは、こうこ、という飄々(ひょうひょう)とした、芯の強い女の人が主人公で、もうひとり”301の女の人”という女性がでてきて、この人がたぶん、こうこの母親なんじゃないかなあという感じなのだけど、このひとがどうしても、痩せたというか切ないというか、なんでそっちを選んでいってしまうんだろうというような刹那的な生き方をする人で、あたしは書き手として「なんとか幸せにしてあげたい」と思うのだけど人の人生を操作できないのと同じように書き手の勝手なエゴなんて登場人物には届かなくて、彼女の望むこと、言うこと、飛び込んでしまう世界というのはやっはり侘しいものが多く、ほんとうに雲をつかんでは空をきってきたのにそれでもまだ本気で雲をつかもうと純粋にぶつかっていく人で、そんな感じでずっときたのだけど、

第11回にして、ほんの一瞬だけど、温かくて幸せと思えるそしてみんなの気持ちが同じ方向を向いていたような夜が訪れました。
きっと301の女の人が気付いてないところで、つかめた雲のはしくれを、きっと301の女の人じゃなくてこうこがにぎっているんだね。
そのことはきっとこうこにとってもかけがえのない体験だと思うし、これからのこうこの生き方にも大きく影響すると思う。


そのシーンを目の当たりにして、なんか、
「うんうん。よかったね涙」みたいな気分になっちゃって、筆をおいてもメソメソしている次第でござる。
やっぱり人は、この世に迎えられて、望まれて、生まれてこれたら幸せだよね。生まれるのを待ってくれている人が肉親じゃなくても、他人でも関係なく。誰でも。

でも万が一望まれなくてこの世に誕生したとしても。生きとし生けるその長い旅で、
必ず「あなたがこの世にいてくれてよかった」って誰かに思われ、必要とされる日があると信じています。


物語を書くことと夢を見ることは似てるなあ。

起きてもなお、夢の余韻に浸っているところ。


WEBだからみんな読みづらいということ思うのですが、読んでくれてる人に今回の回、届くといいなあ。


なお、感じたように書けてなくて、全然伝わってなくてやりなおしになるケースもあるから(こないだのJUNEとかそうだったし。すごい、いい出来だと思ってたら全直しだった…)

そういうとき、自分の表現力の低さにものすごくいらつく。
発光してる登場人物に申し訳ないよね。それをアルバムに収めるのがあたしの仕事なのにさ。

Photo

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