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2009年11月 9日 (月)

ロンバケに学ぶ

今回のクールのドラマは不毛地帯しか見てないけど、再放送熱いでしょ。白い巨塔→古畑→ロンバケって…
どうすりゃいいのよ!
ロンバケ大好きなあたしは、見てもHDDから消せずにいるう…。

で、最近あたしが考えてることはけっこうお店のことが多くって。
幸せなことに執筆の方は、ありがたく仕事もいただいてる上に、人にも恵まれているので、実はそんなに悩みという悩みはなかったの。あ、9.10月のスケジュールのタイトさにはマジで参ったけど。

でも久しぶりに、モノヅクリに関して真剣に考えてみた。

わたしの不動のドラマ一位はロンバケで、最初に見たのはオンタイムで17歳、それから数年に一度はロンバケナイトをやっているのですが、このドラマの錆びなさに感服します。

いち視聴者として、わたしも30歳になったあたりで、南の気持ちも痛いほど解れば、涼子ちゃんのういういしさもわかるし、数えられる程度男と寝て、シンジやセナの気持ちもわかるようになってさ、
なんか若い頃見たときよりも、より複雑にうまいことからまりあった人間模様に
「うまく描いてるなあ…」と共感するのですけど、何度も観てると、
その脚本、その配役、そのカメラワーク、その美術、その音楽という、総合的な作りこみの細やかさやなんかに、心から慄きます。
敬服します。

それでやっぱり90年代のドラマすげえ!となって、2000年代は、もちろん錆びてたわけじゃない、基本的にクドカンの時代であったと思うのですけど、最近ほんとにドラマもマンガや本を原作にしたものが増えてるし、イケメンばっかジャラジャラ出てきてつまんないし、
なんか、「あたしらAgeだめじゃない?」と反省します。

上海バンスキングが再演されたら、また上海バンスキング旋風が演劇界をかけめぐり、2010年の幕開けは上海バンスキング一色になるでしょう(演劇関係のメディアはね)
そこで思うのは、残念なことに1970年代からこっち40年ほどは、演劇界のトップは、蜷川幸雄、串田和美、野田秀樹このAgeが占めているわけですよね。それに次いで大人計画やケラや、台頭してくる世代はあるんですけど、彼らも一線にたってからもう15年ほど君臨してるわけで、大御所に「俺らも引退だな」って思わせられるものを作れる若いクリエイターがいないわけよね。(野田さんもそんなようなこといってたけど)

これは、別に「いまどきの若い人批判」ではなくって、
おそらく上海バンスキングが再演されて起こるだろう社会現象的な感じ(若い人も年とった人も見に行く。一線で活躍してる役者陣も時間をつくって観に行く)を、あたしらAgeでは起こせないのかということを思うわけです。
そういう意味では劇団本谷有希子なんかは頑張ってくれてるんですが、
なんか、表現者のはしくれとしてあたしはそんなことを考えます。
いやもちろんイキウメとか、ポツドールとか、あるにはあるんだけど…。


第一線で活躍してるわけでないのにほんとにえらそうですけど、
なんとか自分のことで精一杯な20代を終え、モノヅクリの世界に骨を埋める覚悟に対して作品を発表できる立場を得た30代のはじまりに立って、そういうことをやっぱり考えます。

すごく楽しい、すごく考える、凄く怖い、凄くお洒落。

なんでもいいんだけど、大幅にみんなの心を揺さぶるような、
2010年代に「ああ、あれがあったね」と言われるようなものを、あたしらAgeの表現者たちで創れないものかと。
ずっと残っていくようなモノをね。
それに携われなくても、そういうものに触れられたらすごい幸せかも。

一つのクリエイティビティを作る肉付けの作業で、
あたしらAgeが何かを生み出せたらって思うよ。
それは「なんかすごいことしてやろう」とかってんじゃなくて、
「あたしら的にはこーいうのお洒落じゃない?とか、こういう感じ心地よくない?」みたいなことの積み重ねで、それがいつしか「時代」と呼ばれるようなもの。

そんなものに最近会えてない気がして。

20代の男の俳優さんは結構素敵な人が多いのに、そのひと達の腕が鳴るような本が全然なかったりとかして。

ああ、もっといい脚本。
ああ、もっとすげえスター。
ああ、もっと冒険してるような企画。

会えるかな。



そんな音楽。
たとえばいつまでもミスチルやドリカムに頑張ってもらう感じじゃなくて。今だけチャート一位じゃなくて、「こんご二十年は俺がひきうけるぜ」みたいな本物。

そういうのでひっかきまわして収拾つかなくしちゃって、
みんなでケンカしまくって2010年代ができたら。

素敵なものを観て触れて、それらを作った人の背中を追っかけていままできたけど、
朝倉南と同じ年になって、
「もう追っかけてる年じゃないんだ」と考える。

追っかけさす、時期に来ているのだと。

そうすれば自分の小ささに気付いたりして。



小さな自分は、

ロンバケに浸り、ロンバケに感服し、ロンバケに嫉妬する。


なんか傲慢な日記かもしれんが、
「最近いろいろつまんねーよ。面白いもんつくれよ~」
っていう方が、モノヅクリを生業にしようという人間として、傲慢な気がするからね。

あたしはこぶりなモノしか作れないタイプだから、センセーションを起こしたりできる感じではないが、せめて、あたしらAgeが巻き起こすセンセーションを見届けたいよ。

こぶりでいいから華のあるものを作りたいな。
そしてロンバケの広末涼子が可愛いすぎる…
昔ロンバケの広末を「可愛い」と連呼する男たちを
心の底から嫌悪してたけど…(笑
年とるってすげえ!いろんなことがわかるぜ。

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コメント

もかさん…
なんかすごくわかる…
わたしまだちょい年代下なんですけど、なんかガツンとくるうねりみたいなのにかけてるなって感じします…

わたしが出来る何かってなんだろう…なにかしたいって、すごく考えます、わたしも。
そして答えがわかんない(笑)
でもこういうのがよくない?を形にしてく作業を実際にすることがうねりにつながるかもしんないですよね。
頭だけじゃダメだね。
で、わたしは最近見たウルトラミラクルラブストーリーの、監督に注目してます(笑)
なんか、パンチきいてました…


で、長くなりましたが、小さい頃宮崎駿で唯一理解出来なかったおもひでぽろぽろ、去年見たら、とても理解出来ました(笑)

投稿: さーこ | 2009年11月 9日 (月) 19時44分

さーこさん
うん。まさしく「うねり」ってやつよね。
ひとりの力じゃない、うねり。

実際、いるんだよ、すてきなクリエイター、すてきなミュージシャン、すてきな映画監督etc… ただそれがが合体して、大きな「時代」ってやつにはまだ繋がってないんだよね。去年あたしが絶賛してた「JUNO」は、監督も脚本家もあたしたちの世代なんだよね。こうやって確実に新しいスタイルを提示してる人たちもいるんだよね。

あたしも「おもひでぽろぽろ」理解できなかった…
今みたらきっと違うんだろうな。

投稿: もかこ | 2009年11月10日 (火) 07時50分

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