« JUDY AND MARY | トップページ | Pu-Pu-Juice 新・罪と罰 »

2009年5月30日 (土)

風邪と本

日曜からずっと体調を崩してて、水曜にとうとう熱が出て、今も調子が悪いんだけど、
精神的には少し抜け出せたかな。熱が追い出してくれたのね。

最低な5月がもう少しで終わる。

行き詰まることと「病む」ことは違う。
行き詰まっても、病まないで解決したい。と 思って、ぎりぎりのところに居て、
けっこう辛かったけど、

熱が出てすごく楽になった。

6月は頑張って働こう。

で、寝て寝て、風邪だから起きるとつらいけどもう寝れないとこまで寝たってあたりで、
昔から風邪で学校休むと、2日目はずっと本を読んでいるんだけど、

今回もいろいろ本を読みました。

Img_0123 吉本ばなな/アルゼンチンババア

昔からわたしが一番好きな作家です。私は、江國さんの大ファンだと思っている人もいると思うのですが、江國さんの本に出てくる女の子や、本のもつ佇まいが、昔から「わたしみたいな人がいる」って思ってて、それは江國さんにお会いしても思ったし、江國さんも言ってくださってたけど本質的に「似てる」のです。だからこんな「似てる女の子」がいるんだってことに感動して(それまで街でも浮いてたし、同士を小説の中に見つけた気分ね)好きとか嫌いとか、じゃない、って感じでした。

もちろん江國さんはわたしがいる階段の地点のところより遥か先のところにいらっしゃいます、ということは言っておきますね。

とにかく、吉本ばななは宇宙船に乗ってるって感じで、ひゅるーんってゆっくり迂回してる感じで、階段というカテゴリにいない。

一番最初に読んだときから、吉本ばななの本に出てくる女の子に強く憧れがありました。考えることや、行動や、言葉が、わたしにとっての「こんな風にあれたらいいな」なんです。そにたんびにわたしは女々しくて、情けない女だと思うのです。そしてため息をついて江國香織を読む。すると、そこにはなんとまあわたしとよく似た女々しい女の子がいるではないですか。でも、本にして読むと、この女々しさはもはや潔いのかもしれないと思って、そこに仲間を見つけたような気分になるのです。そんな中高生でした。

そして、アルゼンチンババアを読みましたが、やっぱりこんな風に生きれたらって憧れます。
こんな女の子になれたらって。吉本ばななと江國香織と山田詠美というのはもはや、ジャッジの領域ではありません。わたしの青春Ⅱだからです(JUDY AND MARYも青春といいましたよね) ああ、吉本ばななをもっと読みたい。

Img_0124 江國香織/あかるい箱

ひとつの疑問は宇野亜喜良と江國香織の相性はいいのかしら??ということです。そんなこといってジャミパンも持ってるんだけどね。

こういう西洋のおとぎ話みたいなの。好き。

   

   

  

Img_0125 山田詠美/アニマル・ロジック

これはまだ途中。

山田詠美の本に出てくる女の子たちは、もしクラスにいたら、
きっとあたしのことを「面倒クセぇ痛い」と思って、冷ややかな目で見るだろう…ってことを、昔から思ってて、山田さんの本は苦手だったりするんだけど(その時点で小説にのみこまれすぎでしょ 笑)でも読んじゃう。

だってほんとうにほんとうに面白いんだもの。
使う言葉、そこで起きる様々が面白すぎて、読むのをやめられないのです。

 

Img_0128 山崎ナオコーラ/カツラ美容室別室

   

わたしには読書氷河期がありまして(演劇中毒のリハビリを終えるまで 笑) 新しく出てきた作家さんを全然知らず、最近知った作家さんですが(おそっ)出版社のひとや色んなひとに聞いたところ、カツラ美容室が面白い、とおっしゃるので、読みました。

最後まで「これって女が書いてるんだよなあ」っていう男っぽさ。
やっぱバンブーだわ、という結論に至りました。

 Img_0127                                                 

川上弘美/ニシノユキヒコの恋と大冒険

川上さんも実は親友に薦めてもらうまで知らなかった作家さんです。
私本はすごく読んでましたけど、西洋の児童書や、日本の児童書(児童書ばっかり!)で、その後、日本文学、西洋文学(ヘッセとか)にむかっていって、読み落としている作家さんたくさんいるんですね。

初めて読んだのは「センセイの鞄」でしたけど。
ニシノユキヒコ~はむかつく。こういう男むかつく(笑

なんでそんな何人にも気安く「結婚しよう」だの「してくれ」って言うんだよ!
なんて思って、同じように、右も左も真ん中も同時に愛するニシノユキヒコを憎みました。

それはわたしがきっとニシノのような男を愛したからです。

本は大変面白かったです。続けて「どこからいっても遠い町」を読んでいます。

川上さんの本に共感することはできない、なぜなら川上さんの本は深いから。
懐が深くて、たくさんのこといっぱい痛みも優しさも無力も、もっとたくさんの感情を咀嚼して、海や川にさらされたまるい石になって、ただ、そこに落ちてるみたいな本だから。

人間としての自分の未熟さを思い知る。理解できないことの多さにわたしはまだまだ若いなと感じる。このひとはすごい器の人なんだと思う。

|

« JUDY AND MARY | トップページ | Pu-Pu-Juice 新・罪と罰 »

コメント

お風邪、大丈夫でしたか?
(桃果子さんと同じ時期に、わたしも風邪を引いて寝込んでいました。何て奇遇(笑)。)
いっぱい休養をとって、疲れをためこまないようにしてくださいね^^。
それから。確かに、「蝶番」を読んだとき、描写方法は江國さんとはまるで違って、桃果子さんらしさがあったと思うのですが、本質的に江國さんの描く世界と重なる部分があったような気がします。きっとお二人とも、似ていらっしゃるのでしょうね。それにしても、江國さんとそんなお話が出来たなんて、羨ましいです。
川上弘美さんの本、読まれたんですね~。
わたし、川上さんは大好きな作家の一人です。
ニシノユキヒコはわたしも好きじゃないけど、それが遺伝子学的に男なのだと思うとどこか許せてしまうところもあったりします。。。笑。

投稿: 真帆 | 2009年6月 2日 (火) 13時33分

真帆さんへ
そうですね。描写方法は若干違うし、今後もっと違ってくると思います。江國さんはことばを何より大切にされてて読んだときのことばのつらなり、をほんとうに大切にされているのに対して、わたしはどうしても芝居畑なんで、そのことばが「ひとの口からでたことば」なんですね。だから、文法的におかしかったり、矛盾してたり、読むには乱暴だったりする。でもそういうことばを美しく書き換えることはちょっと違うと思ってて、そのあたりの答えを探りながら奮闘してます。
ただ、たぶん女として、少女観とかが似てるのかもしれません。はかないと思うこと、さみしいと思うこと、いじわるさ、気にすること、気にしないこと、そういったのが似てるように思います。お会いしたときへんな感じでした。初対面なのにとても距離感がとりやすかったんんです。同じことを同時に言ったりとか。
真帆さんもお書きになってますか?

投稿: もかこ | 2009年6月 2日 (火) 17時18分

ふたたびお邪魔します。早速のレスありがとう♪
うん。確かに、江國さんは言葉をたいせつに扱う方だなぁという印象がありますね。おそらく、アメリカ留学のご経験があるというのも関係するのでしょう。英語はリズムを必要とする言語とですが、江國さんの書かれる文章の中には、そういった要素が多分に含まれているような気がします。言葉遣いの正確さもそうですが、文章の流れを大切にされている。(桃果子さんの言う、「言葉のつらなり」の意図するところ、すごくわかります。)
桃果子さんのスタイルは、やはり女優業をされているところが起点なのだなと感じました。まるで、お芝居を見ているようだったのです。字面で語るのではなく、心で語る感じ。そこには、桃果子さんにしか出せない色というのがあって、不思議な発見をさせていただきました。(たとえるなら・・・、どの店を探し回っても、置いていないお酒を扱っている、雰囲気の良いバーに偶然たどり着いたといった感じ(笑))
これからも、チャレンジを続けてくださいね。応援していますよ^^。

わたしですか?うーん、新しいものを書いてるときかれれば書いているんだけど、ほとんど趣味のようなペースで進んでいます(仕事の合間にやってるので、超スローです汗。)今書いているのは、大好きな「モネの睡蓮」をモチーフにした話。
「月の河」にも絵画が出てきたけれど、それとはまた違う感じの伏線で進行していきます。

投稿: 真帆 | 2009年6月 2日 (火) 23時08分

追伸。
江國さんのお話をして、思い出したのですけど。
(これ、前から桃果子さんにお話しようと思ってたの)
「月の河」は、「神様のボート」を読んだ直後に書いたの。
わたしのお知り合いで、もっとも江國さんに近い人である桃果子さんには、伝えたいなって思ってたの^^。
わたしの作品とは全然違うけど、あの小説は、江國さんの作品の中で一番好きなんです。桃果子さんのお気に入りの一冊は何ですか?

投稿: 真帆 | 2009年6月 2日 (火) 23時09分

真帆さん
「モネの睡蓮」が出てくる短編を最近読んだのですけど…思い出せない…山崎ナオコーラさんのだったかな…?楽しみにしてます。
私が一番好きなの。「神様のボート」と「ホテルカクタス」です。特にホテルカクタスが愛おしくてたまりません。文庫も単行本も両方もってるくらいです。

投稿: もかこ | 2009年6月 2日 (火) 23時32分

おはようございます。
そうなんですね!ナオコーラさんの本はまだあまり読んだことがないのですが、チェックしてみます。
それから、質問のお返事もありがとうございました。
桃果子さんの好きな本の中に、「神様のボート」がランクインされてて、嬉しかったです。
ホテルカクタスも素敵なお話ですよね。2ときゅうりとぼうし、この名前もおもしろいですよね。ひっそりとした暮らしの中に、素敵な言葉がたくさんあふれていて。表紙の絵も好きですね。

投稿: 真帆 | 2009年6月 3日 (水) 07時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 風邪と本:

« JUDY AND MARY | トップページ | Pu-Pu-Juice 新・罪と罰 »