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2009年3月31日 (火)

野田MAP「パイパー」

35

かなり遅くなりましたが観劇日記。

野田MAPの新作パイパーです。

正直、野田MAPの大掛かりな芝居(トラム系は別ね、種類が、わたしにとってあまりに違うから)の中で、パンドラの鐘を彷彿させるできばえでした。

この2009年度というきびしい時代に「パイパー」を書き、上演できる野田秀樹という人物は、ほんとうに天才なんだなって思いました。

そしてこの2009年度の絶望の中(ネタバレ注意!もう終わってるけど)
ペールギュントが戻ってくる瞬間に一輪の花が、荒れた火星に咲く、というところで芝居の幕を引くことが出来る彼を、彼は、よく社会派といわれますが、ほんとうは「愛と希望のかたまり」なのだなと思いました。

少し、「神様のボート」(江國さんの)の幕引きにも似た後味と希望がありました。

号泣しました。

なぜこんな話が書けるのでしょう。

「赤鬼」じゃん!といわれると、確かにかぶっているトピックもあるんだけど、わたしはそこじゃない気がします。

ロープのときは、「可愛いけどきびしいな。野田MAPのリズムに合ってないな」と思ってた宮沢りえサンの、あらたな境地に鳥肌でした。
聞いたこともない低い声、しなやかな動き。
あの声で、
「どうしても行くなら見せてあげる。母さんのおはじき。かあさんの見た景色」
と言うところが圧巻でした。

そして宮沢りえサンと松たか子サンの相性がすばらしかったです。

パンドラのときも、これをみんなにみせたくて、
紙粘土で人形をつくり、ひとり芝居をやりましたが、

今のわたしに、あの頃の愚かさと、まっすぐさと、周りが見えない感じが今もあれば、また人形をつくって、パイパーを熱演したいくらいです。

もちろん戯曲を買い、(くしくも新潮社から出てる)
ソッコウ読みました。そしてまた泣いたしだいでございます。


そうそう、佐藤江梨子サンがね、すげえよかったんよ。
未完成な生々しさっての??松たか子サンのように洗練された美しさじゃないんだけど、とにかく生きてる感じでよかった。
THE BEEでたとえたら、秋山菜津子さんの役とかできるんじゃないかなあ。
「脳みそないのよ、おっぱいと子宮で考えてんの!」
みたいな潔さに拍手。


見逃した人のために。

野田地図 第14回公演「パイパー」が
早くもWOWOWにて放送決定!
放送日は5月6日(水・休) 午前11:30
お見逃しなく!

関連番組
5月1日(金)午前9:00   野田秀樹「THE BEE」 日本バージョン& ロンドンバージョン
5月5日(火・祝)午前7:10 クエスト〜探求者たち〜 野田秀樹 天才演劇人の200日
5月7日(木)午後0:30   野田秀樹 現代能楽集IV「THE DIVER」
5月9日(土)午前4:35   NODA・MAP「キル」

「THE BEE」もよかったですよ。

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