告知②月船さらら×出口結美子
だいぶ遅くなってしまいましたが、metoroのパーティに行ってきました。パーティってもこぢんまりとした親睦会だったのですが。
そうMetoroとは、元宝塚男役スター、月船さらら×無名塾出身女優、出口結美子が立ち上げた演劇ユニットで、来年の1月の公演「陰獣」が旗揚げ公演になります。
ハイ。本チラシできてました。
いいですね。あたしはよいと思います。
二人ともお美しいのですから、これくらい「美しいあたしたちをごらんよ!」
ってやってよいと思うのですね。
カメラマン(多分女の人)に艶を感じます。
あたしはMetoroのコピー
「女、33歳。年甲斐もなく初々しくチャレンジしては、へこたれる姿をさらけ出します」
というフレーズがとても好きで、実際この二人の何が好きかってそういう潔さがすきなのです。花よりタンゴが終わってすぐ、さららさんから「自分たちで芝居をしたいのだけれど、なにをどうやっていいのかすらわからない」と電話がかかってきて、その3日後には、
家の古いマンションのリビングで二人の美人女優さんは珈琲を飲んでおりました。
あたしは小劇場の現実ってものを痛いくらい知っていたので、
(花よりタンゴは456人の集客をしましたが、広告を見てきた人たった5人にも満たない)
もちろん、二人はあたしなんかよりよっぽど露出もあって有名ですから、もっと来る、それにしても、劇場にお客さんを集めることはたやすいことではないこと、また、企画進行をやりながら、出演することの不具合は並大抵ではないことを一生懸命伝えました。
でも二人のキャッチコピーは上記の通りなので(笑
つついても起き上がるだるまのように、しなやかにへこたれないわけで(笑
わたしはその日に、仕込みと初日の当日制作に入ることを快諾し、
その後親友にずいぶんとしかられました。
「あんた何やってんの!1月に本出るんだよ!受賞パーティもあるんだよ!」
あたしは「そこに山があるから」くらいの勢いで、目の前にある演劇を放っておけない性分で、それで随分遠回りもしてきたあたしのことを心配しているのです。
しかし、
この親睦会に行ったあたしは、この芝居に関わることを決めた自分は間違っていなかったと思いました。
素敵なチラシ、素敵な映像、ぞくぞく集まってきた面白い人たち。
そしてあたしは、ゼロになれる月船さららという女優であり、今はプロデューサーでもある彼女の魅力は素晴らしいと思いました。
ゼロになるって凄く難しいこと。
でも彼女は宝塚を辞めた次の瞬間には、その経歴なんてなかったものとして、知らないものに果敢に挑んでいく。そういう姿に人は集まってくのだろうと。
また出口結美子ちゃんの、柔らかい意志にも。
彼女は前へ前へ出るタイプじゃないし、板の下で、がんがん自分をプッシュするタイプではありません。でもその板の上は確実であろうと思うと、変な言い方ですが、彼女が板の上で、身にまとう色々を脱ぎ去ったとき、一体そこに何があるのか、とても楽しみになりました。
正直、芝居がしたくてしたくてたまらなくなりました。
芝居をしたい、この気持ちを抑えて生きていくことはきっと一生無理であろうと思います(笑
また演出の天願大介さんは今村昌平監督の息子さんであり、映画監督でありますが、
なんと(笑 8年も新潮社の編集者をなさってたということで…(笑
彼がわたしに放った最初のひとことは「どうも」でも「こんにちは」でもなく、
「担当誰?」(笑
この切り口ってなになに?と思ってるとそういうことだったのです。
人にはいろんな経歴があるんだなあと思いました。
あとね、これ初日が1月22日なんだけど、それあたしの本の発売日なんだよね!
しかも劇場神楽坂で、新潮社って神楽坂にあるんだよね!
これ不思議な偶然。幸先よさそうな空気ね。
実はさららさんと交友が始まったのはほんの2ヶ月前のこと。
でもその昔その昔、中学で演劇バカ(当時から脚本/演出/出演)だったあたしに、
さららさんを紹介してくれたのは中学の担任。さららさんは当時高校生で、
宝塚音楽学校に入学する直前。あたしはさららさんに紹介してもらって、
ミュージカルスクールに通い始めたのです。
つまり最初の扉を見せてくれたのはさららさん。
正直ミュージカルスクールは月謝が東京の家賃並に高くて、
結局役者一本に絞ったあたしにとって必要であったかどうか、今でも問いかけてますが、
最初の扉を教えてくれたのはさららさん。なのであたしは、こうして今一緒に何かできるってことがすごく嬉しいのです。
さららさんのブログ サララテキカタルシスは
http://ameblo.jp/sarara-tsukifune/
metroのURLはhttp://www.metro2008.jp/
今後の動向に乞うご期待!!
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